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天空の姫君と異世界の竜騎士  作者: しまいゆり
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第三十二話 金竜


「リュウトさーーん! リュウトさーーんっ!」


「リュウト殿ーー! いたら返事をしてくだされーー! リュウト殿ーー!」




 土砂降りになってきた。


 視界が悪い。


 運命の女神の塔へと続く森の中は、動物や小型のモンスターが逃げていく姿はあるが、人の姿は全く見えない。


 川が氾濫し、濁流になっている箇所もある。あれに流されていたら、ひとたまりもない。


 しばらく飛ぶと、うっすらと女神の塔が見えてきて、その塔を守るかのように、金竜が巻きついている。


 金竜はまた数キロは遠いここからでもはっきりと見える。


 ありえないほど巨大だ。


 普通の村の上を金竜が通ったら、一瞬で潰されてしまうだろう。




 ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎




 ここまで読んでくださりありがとうございます。


 読者の皆様にはもっとわかりやすく説明致しましょう。


 竜には二タイプがございます。


 西洋のドラゴンと、東洋の龍でございます。


 今回の金竜は、東洋の龍と同じ胴体の長い龍なのでございます。ラーメンのどんぶりなどについている龍なのでございます。


 それでは地の文はいつも通りに戻らせていただきます。




 ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎




「!?」


「どうかされましたかな、アレーティア様?」


「今一瞬何か変な感じだったけど、気のせいね! これだけ探してもいないとなると、リュウトさん、もう女神の塔の中に入っちゃった、とか!?」


「ありえるかもしれませんな。しかし、塔の中に居れば金竜の攻撃は届かないから、安全かもしれませぬ。金竜は女神を守る守護竜ですからな……! しかしもう踏み潰されている可能性もありますなあ」


「やめてーーっ! そんなこと言わないでーーっ!」




 そのとき。金竜の広げた口が赤く輝いたと思うと、強烈な火炎放射を吐き出し、森を焼いた。森は瞬く間に炎の海へと変わっていく。




「森が……燃えていく……。ひ、酷い!」


「アレーティア様、大丈夫ですかな!?」


「ええ、わたしは大丈夫。でも金竜って炎を吐くのね……これじゃ、どこかにいるリュウトさんが焼け死んでしまうわ!」




 金竜を倒しに向かったリトレギア王国竜騎士団は、金竜と戦い続けていた。だが、硬い金の鱗には微々たるダメージしか入らない。束になって向かっていても、倒し切るには数日かかりそうだ。


 やはり、魔法でないと倒せないのだ。


 アリアは金竜と戦うソラリスの元へと急いだ。

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