氷の末路
掲載日:2024/12/05
今はもう正直に告白してしまうが
私はあなたのようになりたかった
じぶんの想いが大切で
花火のように言葉をみんなにぶつける
本当のじぶんを押し込めることなく
イヤなことはイヤといい
うれしいときはおひさまみたいに笑う
そんなあなたを見ているだけで
幸せになれた
神様の愛よりも
「一敗地にまみれたからといって、
それがどうしたというのだ」
とうそぶく堕天使の意地が好きだったが
あなたをみて
この世界にも
ほんものの天使がいるのかもしれない
と疑ったとき
それなら天使になりたいと希ってしまった
あなたを知れば知るほど
だからあなたが
『あたしのこと
好きになってくれないじゃないか』
と
魂を切る声で
この世を去ろうとしたとき
失うことが怖かったので
一番綺麗な愛情をあなたにそそいだのだが
ほんとうはそれ以上に
あなたにキスすれば
あなたに好きになってもらえれば
もしかすれば
天使になれるのではないかと
淡く期待していた
そんなわけもなく
そんなわけも知らず
あなたときたら
純な心しか言葉にかえられないくせに
『あたし
あなたのこと
じぶんより好きだよ』
青空よりもうつくしい言葉を
天使の声で
煙草のけむりを吐き出すような簡単さで
云ってくれるものだから
小学生のとき
じぶんの意志では止められない
悔し泣きをして以来かな
私は座り込んで
泣いてしまっていたんだと想う




