表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
558/583

第558話 【ドラゴン族との関係・1】


 迷宮の探索に戻って来て五日が経ち、俺達は順調に階層を進んでいた。

 現在、180層を超えてもう直ぐ200層目前といった感じで、神様が新しく用意してくれた階層の殆どを既に攻略している。


「なんだか前よりも階層を進む速度が速くなったよね」


「まあ、一番の要因はイリスとの俺達の戦力の差が無くなったのが大きいと思うな。前はやっぱり、少しイリスの事が気になって進みが遅い部分もあったからな」


「そうですね。私も自分のせいで進みが遅いのは感じてました」


 迷宮から出ていた間に俺達との差が殆ど無くなったイリスは、以前と比べてかなり動けるようになっている。

 その為、前は自然とそんなイリスに合わせていた俺達も、自分達のペースで迷宮の攻略を進めている。


「そう言えば、最近ジン君遊戯施設に通ってるよね? 何か気に入った施設でもあったの?」


「あれ、言って無かったか? 俺達が居ない間に新しく〝ドールバトル〟って施設が出来てな、姉さんがそれにハマってたから俺も一緒にするようになったんだよ」


 探索をしていると、最近俺が遊戯施設に通ってる事についてクロエから聞かれた。

 皆には話しているつもりだった俺は、そうクロエに言葉を返した。


「ドールバトル。名前からして人形を戦わせるの?」


「ああ、戦いは基本的に人形が自動で行うから特に頭を使う事は無いけど、育成面で色々と考えないといけないから楽しいんだ。従魔を持たない冒険者がよく通ってるな」


 そうクロエ達にドールバトルの事を話しながら、探索は続けて行き今日の目標だった185層の攻略を終えて帰宅した。

 迷宮の家に帰宅後、風呂や飯を済ませて部屋で休んでいると、家に客人が来たと執事から聞かされて玄関に見に行った。


「ユリウスさん? どうしたんですか、こんな時間に」


「突然来てごめんね。ちょっと、ジン君達に知らせたい事があって昼間も来たんだけど、ジン君達丁度迷宮に行ってて会えなかったんだよね」


「そうだったんですね。取り合えず、中にどうぞ」


 そう俺は言ってユリウスを家の中に招き入れて、リビングへと移動した。

 そして執事にお茶を用意してもらい、ユリウスの要件を聞く事にした。


「それで態々昼間にも来たって事は、かなり大事な要件なんですよね? 何かあったんですか?」


「う~ん。あったと言えばあったのかな? 実は昨日、国に竜王様がやってきたんだ」


 そこから俺はユリウスから、俺達が居ない間に起こった出来事について聞いた。

 竜王であるヴェルドさんは里のドラゴンを助けた事に対し、デュルド王国へ感謝を伝えに来たらしい。

 その際、国に対して大量のドラゴンの角や鱗といった俺達人間からしたら、かなり高価な素材を沢山贈ったらしい。


「その中には勿論、ジン君達宛の物もあってそれに関しては国で保管してあるから、迷宮から出た際に取りに来て欲しい」


「成程、今日来たのはそれを伝えに来たんですね」


「……いや実は、伝えに来たのはこの後に起こった事についてなんだ。その竜王様がジン君達と話があると言われて、その事を伝えに今日は来たんだ」


「竜王様が俺達に話ですか……分かりました。では、明日クロエ達に話をして、ドラゴン族の所へと行きますね」


 ユリウスの話を聞いた俺は、かなり重要な事だろうと考えてそう言葉を返した。

 その後、ユリウスを見送った俺は直ぐにでもクロエ達に伝えようと思い。

 クロエ達の部屋へと呼びに行き、リビングに集まってもらいユリウスとの話の内容を伝えた。

 そうして話を聞いたクロエ達に、明日は休日の予定だったが急遽ドラゴン族の里へと行く事に賛成してくれた。

【作者からのお願い】

 作品を読んで面白い・続きが気になると思われましたら

 下記の評価・ブックマークをお願いします。

 作者の励みとなり、作品作りへのモチベーションに繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ