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第550話 【奇襲作戦・1】


 セインとの対戦の翌日、昨日の続きの話し合いを行った。

 その話し合いを進める中、既に敵の位置をドラゴン族のおかげで把握できている為、敵にこの情報がバレる前に動こうと言う事になった。


「スカイさん、場所ってどのあたりですか? もし俺が行った事のある近くでしたら、戦闘要員を連れて転移で向かう事が出来ますけど」


「確か、このあたりだった筈だよ」


 スカイは俺の質問に対して、地図のとある山付近を指した。

 その辺りなら以前通った事があるから、転移で移動する事は可能だ。


「その場所なら行った事のある場所なので、転移での移動が出来ますね。となると、後は戦闘要員を誰を連れて行くかですね……」


「相手にドラゴンがいる以上は、数で攻めたら逆に被害が出そうね」


「そうね~。となると、精鋭部隊だけ送り込むのが正解かもね」


 そのヨルドの言葉に、この場に集まった強者達はやる気に満ちた目をした。

 勿論、その中にはレイも居て「ドラゴンさんとの戦い楽しみ~」と楽しそうにしていた。


「ですけど全員を連れて行った場合、もしも王都を襲撃された時の事を考慮して、こちらに戦力を少し残しておく事も考えておいた方が良いとは思いますよ」


「それもそうね。全員を連れて行くとなると、王都の防衛面でのリスクも出て来るわね……」


「ジンの意見に俺も賛成します」


 そう俺の言葉に対して、賛成と言ったのはルークさんだった。


「こちらの動きがバレてるか分からない状況で、もしも戦える戦力を奇襲に使うと王都がその間に逆に進行されたら守れた命を守れませんから」


「確かにそうね。そこについては、これから話し合って決めて行きましょうか」


 そうして奇襲に全戦力を使おうとしていたが、俺とルークさんの意見で防衛部隊も残しつつ、奇襲部隊の編制の話し合いが始まった。

 そして話し合いが始まって一番最初に、奇襲部隊の隊長としてなぜか俺が指名された。


「お、俺が隊長ですか!?」


「ええ、だってこの中だとジンが一番強いし、仲間に対しての指示だしも慣れてるでしょ?」


 そう姫様が言うと、この会議室に集まった者達は「まあ、ジンなら」という感じで流れで俺が隊長に決まってしまった。

 その流れで俺のパーティーメンバーは全員、奇襲部隊に入る事になった。


「ジン。この中だと、ドラゴンの相手が出来そうなのは誰かしら?」


「まあ、そうですね。セインは確実にこっちに欲しいですね。それと、ヨルドとデイドもこっちに来てくれたら、多分ドラゴンに関しては問題ないと思います」


「お、俺もですか!?」


 セインとヨルドは自分が呼ばれるだろうという事は予測していたみたいだが、デイドは自分が呼ばれるとは思っていなかったのか驚いていた。


「いや、何でお前が驚いてるんだ?」


「あっ、その……大会でも俺はジンさんにほぼ攻撃が効かなかったのに呼ばれたので……」


「別に俺に負けたからって、お前が弱い訳じゃないだろ? まあ、デイド自身が嫌から別の人に頼むけど」


 弱気なデイドに対して俺がそう言うと、デイドは「いえ、やらせてください!」と椅子を立ち上がりそう叫んだ。

 そんなデイドに俺は「期待してるぞ」と、笑みを浮かべてそう言った。

 それから奇襲部隊には、姫様の推薦でユリウスとその他に何名かの冒険者が参加する事になった。

 そして防衛部隊には、アンドルさんが防衛部隊の隊長に選ばれて、その指揮下にはルークさん達が入る事になった。


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