表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
546/583

第546話 【新たな情報・1】


 魔物の大群を退治した翌日、俺は朝食を食べてから姫様の所へと向かった。

 本当はクロエ達も連れて行く予定だったが、昨日の戦いの疲れが残っていて休ませる事にして、城に行くのは俺だけにした。


「まずはあの大群を退治してくれて、感謝するわ。本当にありがとう」


「やるべき事をしただけです」


 姫様の言葉にそう言葉を返すと、姫様は「ジンがこの国に居て本当に良かったわ」と安心した表情でそう言った。


「それで実際に魔物はどれだけいたの?」


「そうですね。流石に一万は居ませんでしたが、5000体以上は居たとは思います。ハッキリとは数えてませんけど」


「5000体以上の魔物をたったの5人で全て狩ったの?」


「まあ、リウスも合わせて5人と1体ですね」


 途中からだが、リウスも参戦させていたのでそう言うと、姫様は「本当にジン達は凄いわね」と言った。


「一応、狩りもらしがあった時の為に悪魔達とクロムさんに王都の警備をお願いはしてますが、王城の方でも対応の方お願いできますか?」


「ええ、それに関しては事前に動いていて今はユリウスが部下達を連れて王都周辺の警備をしているわ」


 俺が伝えるよりも既に姫様は動いており、流石姫様だなと感心した。


「それと一応ですけど、倒してる途中で魔物の材料がこれから使えるかも知れないと思って、素材として使えそうな魔物の死体は回収してあるんですが、どうしますか?」


「そうね。素材の状態にもよるけど、情報で聞いた感じだと上位種の魔物も混ざっていたのよね?」


「そうですね。俺達にとっては雑魚でしたけど、そこそこ居ましたね。素材も基本的に無事だったのは、そいつらの素材ですね」


 今回の魔物の大群の中には、スライムやゴブリンといった最下級の魔物は存在していなかった。

 最低でもオーク等の中級以上の魔物で構成されていて、ワイバーンやアースドラゴン等の魔物も居た。


「それだったら、国で一度預かって仕訳けてからギルドと協力して、装備の素材にしたりしてみるわ。報酬はどうしたらいいかしら?」


「別にお金も困ってませんし、無料で渡しますよ。今は助け合って生き残る事が大事ですからね」


「……本当にいいの? ただでさえ、レンに薬の提供もしてもらってるのよ?」


「昨日の時点でクロエ達には素材を無料で渡しても良いと、許可は貰ってるので大丈夫ですよ」


 そう俺が言うと、姫様は「本当にありがとう」と言って、素材の渡す事が決まった。

 そうして魔物の大群についての報告を終えた後、俺は姫様に新たな情報が無いか尋ねた。


「ごめんなさい。新たな情報は今の所無いわ。一応、ジンから教えて貰った人物について調査は進めているんだけど、何しろ時間が経っているから資料がほぼ無いのよね」


「わかりました。それじゃ、また引き続き俺達は王都に待機していたらいいですかね?」


「それに関しては明日、調査に出ていた者達を集まる予定だからその時の話し合いで決めようと思うわ」


「そうですか、わかりました。それじゃ、明日また城に来たらいい感じですね」


 そう姫様に聞くと姫様は頷き、また明日城に来る事が決まった。

 それから話し合いは終わって素材を渡した俺は、宿には戻らずに拠点へと向かった。


「レドラス。王都の周辺はどんな感じだ?」


「王城の兵士達も見回ってるから、俺達もそっちに連携して動いてはいるが特に今の所は問題は無い」


 拠点へと移動した俺は、悪魔達に指示を出してるレドラスの元へと来て王都周辺の状況を確認した。

 そして今の所は問題が無いと分かった俺は、そのまま見回りを続けるようにとレドラスに言い、宿へと戻って来た。


「戻って来たか、ジン。お前のお客さんが食堂で待ってるぞ」


「俺に客?」


 宿に戻って来ると、受付に居たリカルドから俺に客がいると言われた。

 そして俺は待っていると言われた食堂に行くと、そこには人間の姿をしたスカイが居た。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ