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第539話 【新たな問題にむけて・4】


 その後、話し合いは終わり俺達も帰ろとしたのだが、俺達だけ姫様に呼ばれていつもの部屋に移動した。


「あ~、疲れた」


「お疲れさまです。かなり、仕事出来ます感出してましたからね」


「本当にああいう話し合いの場は、堅苦しくて疲れるのよね……お父様とかがやればいいのに、全部私に丸投げしてきて本当に嫌だわ」


「なんだかんだ姫様は仕事出来ますからね。王様もその辺の事を分かってるし、姫様が断らないって事も分かってるから頼んできてるんでしょうね」


 そう言うと、姫様は「いつか長期で休んでやるわ」と悪い顔を浮かべてそう言った。


「それで姫様、何で俺達だけ集めたんですか?」


「ああ、そうだったわね。実はジン達には特別に他の事を頼みたいと思って呼んだのよ」


「別行動ですか、呼ばれた時点で何となく察してましたけど何をすればいいんですか?」


 呼ばれた時点で何かしらの頼みがされるだろうと察していた俺は、そう姫様に言い内容を聞いた。

 その内容とは、他の人達は調査の為に王都を離れるが、俺達には王都に待機していて欲しいと言う内容だった。


「えっと、それはどういう理由でですか?」


「正直、今回の事件はどれだけ危険なのか未だに分からないわ。だから、この国で最も最高戦力であるジン達には王都に残っていて、問題が起きたら直ぐにその場に向かって欲しいのよ。ジンならこの国の何処にでも行けるでしょ?」


「まあ、大体の所は行った事があるので大丈夫ですけど……調査に加わらなくても良いんですか?」


「そっちに関しては大丈夫よ。さっきも見たと思うけど、かなり戦力を用意して事件の調査をしてもらってるから、ジン達には切り札として残っていて欲しいの」


 姫様からそう言われた俺達は、やる事が無くなるのは少し寂しいが、姫様の決めた事ならとその頼みを聞く事にした。

 ちなみに王都で過ごすなら、少し出て行く程度なら大丈夫らしいので、一日に二つ三つの依頼なら出来そうだなとそう思った。

 その後、今度こそ王城から出て行った俺達は馬車に乗って、そのまま冒険者ギルドへと向かった。


「成程、今までの様に一日は依頼は受けられなくなったんですね」


「はい。冒険者活動に本腰を入れ始めた段階だったので、色々と準備していたと思うんですがこうなってしまったので依頼は更に厳選してもらう事になりそうです」


「そちらに関しましてはお任せ下さい。それが、私達の仕事ですから」


 フィーネさんは笑顔でそう答えると、これからについて話し合いを行った。

 現時点で既にイリスのランクも上がって、銀級冒険者となっている。

 途中まで、俺達が先に白金級に上げるかどうするか悩んでいたが、一緒に上がった方が嬉しいだろうと考え。

 イリスのランク上げを中心に依頼を選び、もう直ぐでイリスも金級冒険者に上がれるそうだ。


「イリスさんが金級冒険者に上がった後の事ですが、既にジンさん達との依頼の達成度に差があります。ですので私からの提案ですが、白金級に上がれる状態にしておいて、イリスさんが白金級に上がれる条件を満たすのを待つと言うのはどうでしょうか?」


「そんな事って出来るんですか? 昇級できるようになったら、上がるもんだと思ってたんですけど」


「実際は上がれる条件を満たしたら直ぐに昇給される方が多いですが、中には既に昇級出来る状態でそのままのランクに留まってるという方もいます」


「そうなんですか……クロエ達はどうだ? 俺は少しだけ待つのは良いと思うんだけど」


 そうクロエ達に聞くと、クロエ達もイリスと一緒に上がる方が良いと言って、フィーネさんの提案を受け入れる事にした。


「あの、そんなに私に合わせてなくても大丈夫ですよ? 少し遅れますが、私も白金級に上がれるように頑張りますから」


「いや、俺達が一緒に上がりたいだけだからな。それに一緒に上がった方が喜びを分かち合えると思うしな」


 遠慮するイリスに俺がそう言うと、クロエ達も同じような事を言ってイリスを説得した。

 そうして今後の動きも決まり、明日からまた依頼を受けますとフィーネさんに言い、俺達は宿へと帰宅した。

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