第536話 【新たな問題にむけて・1】
姫様との情報共有をした翌日、話し合いの日まで時間がある為、今日も依頼を受けにギルドへと来ている。
フィーネさんに選んでもらった依頼の中から、俺達は受けたい依頼を選び一つ目の依頼の場所へと向かった。
「そう言えば、獣人国での戦いを終わってからジン君ってレベルとか上がったの?」
「あ~、どうだろうな。見てなかったから分からないけど、多分上がってるかもな」
一つ目の依頼を終えてギルドに戻ってきて、報告をしてる際にレイからそんな事を聞かれた。
「丁度いい機会だし、今日依頼を終わったら皆のステータスを確認しておくか」
そう俺は皆に言うと、皆も互いのステータスが気になっていたみたいで俺の言葉に頷いた。
その後、一日の冒険者活動を終えた俺達は宿へと戻って来て、俺の部屋に集まってステータスの確認会を行う事にした。
「誰から見る?」
「ん~、ジン君は一番気になるから後に取っておきたいかも」
「好物を最後に食べるみたいなやり方だけど、別にまあ俺はそれでいいよ。それじゃ、いつもの順番の逆って事にしてイリスから見るか?」
「はい。私は別にいいですよ」
俺の言葉にイリスはそう言うと、自分のステータスを皆に見せた。
✤
名 前:イリス
年 齢:13
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:女
属 性:火・水・土
レベル:122
筋 力:11147
魔 力:9541
運 :96
スキル:【剣術:5】 【身体強化:5】 【火属性魔法:4】
【水属性魔法:4】【土属性魔法:5】【信仰心:5】
【魔力探知:5】 【体術:5】 【瞑想:5】
【集中:5】 【刀術:5】 【直感:5】
【警戒心:5】 【魔力強化:5】 【調合:5】
【錬金:5】 【古代錬金術:4】【並列思考:5】
固 有:【運命のサイコロ】
能 力
称 号:加護持ち 豪運の持ち主 鉄級冒険者
英雄の弟子 稀代の錬金術師の助手 古代錬金術師
加 護:運命神の加護 武神の加護
✤
「またかなり成長したな、レベルもそうだけど戦闘系のスキルがかなり上がってるな」
「やっぱり、レイちゃんと二人で前衛をしてるからだろうね。イリスちゃん、凄く頑張ってるし」
「ありがとうございます!」
イリスは自身のステータスを褒められると、嬉しそうにそうお礼を言った。
そしてイリスの次は、逆からだとレンになる為、レンに「ステータス見せてくれるか?」と聞くと、俺達にステータスを見せてくれた。
✤
名 前:レン
年 齢:17
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
属 性:水・光
レベル:126
筋 力:10472
魔 力:11472
運 :78
スキル:【水属性魔法:5】 【光属性魔法:5】 【魔力強化:5】
【剣術:5】 【体術:5】 【集中:5】
【調合:5】 【錬金:5】 【調理:5】
【状態異常耐性:5】【付与:5】 【並列思考:5】
【古代錬金術:5】
固 有:
能 力
称 号:金級冒険者 稀代の錬金術師 加護持ち
古代錬金術師 歴史を変える者 遊戯神の迷宮攻略者
加 護:薬神の加護 遊戯神の加護
✤
「レンもなんだかんだレベルが上がったな」
「まあ、レイ達に付き合って迷宮に潜ってたりしてたからな……ギリギリ、イリスに勝てて少し安心したよ」
そうレンは言うと、イリスは「あと少しでした……」と少し残念そうにしていた。
「まあ、そのレベル帯からは上がるのに苦労するから、レンもイリスに負けたくないなら今以上に戦闘を頑張らないとな」
「負けても良いとは前から思ってるが……弟子に抜かれそうになると、その気持ちも揺らいでくるな。少しは頑張ってみるか」
そうレンは言い、今度迷宮に潜る事があれば戦闘に積極的に参加すると言った。
「じゃあ、順番的に次は私だね!」
レイは俺が言う前に自分からそう言うと、ステータスを俺達に見せて来た。
✤
名 前:レイ
年 齢:17
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:女
属 性:火・土
レベル:159
筋 力:25478
魔 力:9475
運 :74
スキル:【戦斧術:5】 【体術:5】 【身体強化:5】
【火属性魔法:5】【土属性魔法:5】【気配察知:5】
【直感:5】 【剛力:5】 【集中:5】
【警戒心:5】 【威圧:5】 【強靭化:5】
【闘志:5】 【冷静:5】 【瞑想:5】
【魔力強化:4】
固 有:【怪力】
能 力
称 号:金級冒険者 怪力娘 遊戯神の迷宮攻略者
加 護:遊戯神の加護
✤
「えへへ、凄いでしょ! 前回、皆でステータスを確認した時から30レベルも上げたんだよ!」
「かなり自信有り気だったが、これが理由か……まあ、確かに誰よりも悪魔を倒したりしてたから、強くなってるなとは思ってたがここまで上げていたとは驚いたよ」
「悪魔を倒したらレベルが凄く上がるって、前にジン君から聞いてたからね。この間の悪魔との戦いは、私にとって最高のレベル上げだったよ!」
確かに俺も以前、ベルロスを倒した際にはかなりレベルが上がった。
それを覚えてたレイは、獣人国で悪魔を誰よりも率先して倒していたのはレベル上げも兼ねていたからだったと自らそう言った。
「レイちゃんだからあんなに無茶してたんだね。回復薬片手に暴れてて、流石に引いちゃったもん」
「あれは俺も引いたな、ジンは知らないと思うが。レイはめちゃくちゃ暴れていたんだ」
「そうだったのか、師匠とあのボス悪魔との戦いに集中してて、レイが暴れてるなんて知らなかったよ」
俺はクロエ達が教えてくれた内容にそう返して、自分のステータスを見てない俺はもしかしたらレイに負けてるかもしれないな。
そう俺は考えていると、自分の番が来たクロエは自分のステータスを見せてくれた。
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