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第529話 【戦いを終えて・3】


「ったく、こんな脅しは初めてだぞ?」


「お前が受け取らないからだ。それに金貨以外は正直、腐る程今は持ってるからな」


「そりゃそうだろうな、薬はレンが作ってる物だし、迷宮に関してはお前が居ない間も色んな冒険者や強者が挑戦しているが、未だにお前達以上に進んでる奴等は居ないからな」


 サラッと迷宮の情報をハンゾウは言うと、俺に対して「迷宮探索はどうするんだ?」と聞いて来た。


「もう少しそっちは休むつもりだ。神様からも一旦、迷宮の作成に時間が欲しいって言われてたからな」


「神と普通に話してるのがお前等の凄い所だな……というと、休暇でどこ出掛けたりするのか?」


「いや、迷宮探索は休む代わりに冒険者活動を再開しようと思う。丁度、目標が無くて困ってたところにのリカルドからランクを上げたらどうだ? って言われて、確かにそれはいいなと思ってな」


「成程な、確かにお前等は功績はかなり大きいがギルドを介してやった事じゃないから、ランクは金級のままだったな。まあ、申請したら白金級になれそうな気もするが、ジン達はそれは嫌そうだな」


 確かに冒険者を介さず大きな仕事を達成して来てる為、それを申請すれば白金級には多分慣れるだろう。


「なれるとは思うけど、やっぱり白金級にあげるならちゃんと依頼を受けて達成してから上げたいって考えだな。そこら辺はクロエ達と話し合って決めるつもりだ」


 その後、ハンゾウの店での用事を終えた俺は宿にへと戻って来て、丁度夕食のタイミングだったので食堂へと向かった。

 そして食堂で皆と食事をしていると、姉さん達が帰って来て俺達の事を見て「帰ってたんだ~」と言いながら一緒の席に座った。


「ジン君達、獣人国と戦ってきたんだよね? どうだった。強かった?」


 姉さん達は俺達の戦いの話が気になるのか、そう聞いて来たので俺達は姉さん達の質問に色々と答え、楽しい夕食の時間を過ごした。

 そして食後、クロエ達に部屋に集まってもらった俺は今後の予定として、冒険者ランクを上げようと思っていると伝えた。


「冒険者か~、確かに最近全くそっちの活動してなかったね」


「私もこんなに休んだのは初めてです。なんだか久しぶりに行くってなると、なんだかちょっとだけ行き難さを感じますね……」


「イリスは俺と同じ考えみたいだな、俺もそう思っていたんだけどリカルドから上位の冒険者なら普通って言われてな……レイ達はどうだ?」


 イリスは俺と同じ気持ちだったので俺はそう言って、レイ達にも聞いてみた。


「私は別にかな? 冒険者って自由な職業だから、多少少し休んでも普通だと思ってる」


「私もレイちゃんと同じ考えだね」


「俺は考えてないな、特に行き難さとかも感じてないな」


 と、俺とイリスだけがギルドに行くのに躊躇っていて、クロエ達は特に気にしていなかった。


「じゃあ、ランク上げに冒険者活動を再開しようと思うんだけど、皆は良いって事かな?」


「うん。最近、目標が無くなって来てたから丁度いいしね」


「私もそう思うよ。目標ってやっぱり大事だからね」


「まあ、上げておいて損は無いからな。俺も特に反対はしない」


 俺の質問に対して皆はそう答え、イリスも「わ、私もランク上げ頑張ります」と意気込んでいた。

 それから予定について細かく決めてから、その日は早めに寝る事にした。

 そして翌日、俺達は久しぶりに冒険者ギルドへとやって来て、受付でフィーネさんを呼んでもらい相談室へと案内して貰った。


「ジンさん達、お久しぶりですね」


「お久しぶりです。フィーネさん、すみません。こんなに期間を開けてしまって」


「いえ、上位の冒険者様なら普通の事ですからね」


 リカルドが言っていたようにフィーネさんは、俺達が長期間来なかった事を普通で済ませてくれた。

 その後、フィーネさんと軽く雑談をしてから、今日来た本題を伝えた。

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