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第517話 【これからについて・3】


 それからある程度の事が決まり、取り合えず獣人国の人達が一時的に暮らす場所を探さないといけなくなった。


「流石にこの人数は拠点にも入れないし、王都でも迷惑になりそうだからな……取り合えず、師匠に空島の空き地を使っても良いか聞いてきた方が良いな」


 最悪、空島の空き地にテントなり張って暫くは暮らせるだろう。

 そう思った俺は師匠の家に行き、獣人国との話し合いをした所から全て伝えた。


「成程、獣人国を悪魔は根城にしたのね。それなら私も協力するわ。いけない事をしてない悪魔なら別に対処はしないけど、そんな悪い事をしてる悪魔を放置は出来ないし、何より弟子ちゃんからの頼みだものね」


「ありがとうございます。師匠が協力してくれるというだけで、もう本当に安心です」


「今後の事を考えると、もしもの時の為に悪魔の力を封印するやり方、弟子ちゃんに教えておいた方が良いかも知れないわよね。もしかしたら、私が旅に出てる時に悪魔が騒ぎを起こしたら、対処するのが難しくなるでしょ?」


「それはそうですけど、俺にも出来るんですか?」


 師匠がこれまで悪魔の力を封印する所は、何度か見てきた俺だがそのやり方は俺には理解できないやり方だ。

 あの玉を持ち、どのような力を使って悪魔達の力を封印してるんだ?


「それじゃ、口で説明してもかなり分かりにくいから獣人国で悪さをしてる悪魔の力を封印する時、ちゃんと見せてあげるわね」


 その後、獣人国の人達の居場所だが師匠から空島の空き地を使っても良いと許可が下りた。

 そうして許可が下りた後、獣人族達はそれぞれテントを立て始めた。


「そうだ。クロムさん、クロヴィスさんこの後少し良いですか? 先程の話し合いで決まった事、念の為に姫様に話しておきたいので一緒に来て貰えすか?」


「俺は大丈夫だ」


「儂もだ。ここに居ても既にやる事は無いからな」


 俺の言葉にクロムさん達はそう言って、レイ達にこの場を任せて俺はクロムさんとクロヴィスさんを連れて城に転移で移動した。

 城に移動した後、姫様は仕事をしていて暫く会議室で待つことになった。


「お待たせ、ジンが来るとは思って無くて仕事をしていたわ」


「いえ、俺が突然来たのが悪いので大丈夫ですよ。それよりも仕事の方は終わったんですか?」


「ええ、今日中に終わらす事でも無かったから、きりの良い所で終わらせてきたわ。それより、クロエのお父さんは知ってるけどその横の方は?」


「はい。獣人国の現国王のクロヴィスさんです」


 姫様にそう紹介をすると、クロヴィスさんは「此度は色々と迷惑をかけてしまい、申し訳ない」と姫様に対して謝罪をした。


「獣人国の王様と一緒に来たって事は、争いは終わったのね」


「はい。獣人国との争いは終わりました」


「〝獣人国との〟って事は、また別の問題が起きたのかしら?」


 姫様は察しがよくそう聞いて来たので、俺は事の経緯を姫様に説明した。


「また悪魔なのね……本当にジンって、悪魔に好かれてるわね」


「いやいや、今回は俺は関係ないですよ?」


 姫様から失礼な事を言われた俺は、そう言い返してこれからの事についても伝えた。

 これから俺達は再び戦いの準備を終えたら、師匠と共に獣人国へ悪魔退治に向かうと伝えた。


「魔女マリアンナ様が同行するなら、心配は無さそうね。対悪魔に対して、あの方以上に戦える方はいないんでしょ?」


「はい。師匠が居れば、悪魔族は簡単に対処できます。なので予定では、そんな数ヵ月も掛る感じではないです」


 大陸間の移動日数を計算して、本当に時間が掛ったとしても最大で一月くらいだろうと俺達は予想している。

 それらを聞いた姫様は「それなら、私としても助かるわ」と言った。


「ジン達が居るか居ないかで、国の安全面もかなり変わってくるのよね」


「その気持ちは分かります。ジン達は一人一人強くて、全員が集まった場合それこそ国が集めた軍よりも強いですからね」


「クロエのお父さんの言った通り、正直ジン達が居てくれるだけで国の安全面は倍以上に上がるわ。だから、なるべく早く帰って来て頂戴ね」


 そんな姫様の言葉に「早く終われるように頑張ります」と言って、姫様への報告は終えて空島へと戻って来た。

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