第510話 【獣人国への対処・4】
翌日、いつもより早くに目が覚めた俺は裏庭へと出て来て、少しだけ体を動かす事にした。
✤
名 前:ジン
年 齢:16
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
属 性:火・水・風・土・光
レベル:154
筋 力:40014
魔 力:49147
運 :76
スキル:【鑑定:5】 【状態異常耐性:5】【剣術:5】
【魔力強化:5】 【火属性魔法:5】 【水属性魔法:5】
【風属性魔法:5】【土属性魔法:5】 【光属性魔法:5】
【魔力探知:5】 【身体強化:5】 【瞑想:5】
【体術:5】 【気配察知:5】 【刀術:5】
【魔力視:5】 【剣気:5】 【空間魔法:5】
【空間把握:5】 【魔力強化:5】 【使役:5】
【調理:5】 【挫けぬ心:5】 【魔力譲渡:5】
固 有:【成長促進】【異空間ボックス】
能 力
称 号:神童 加護持ち 金級冒険者
魔女マリアンナの弟子 リウスの主 救世主
英雄 遊戯神の迷宮攻略者 イリスの師匠
加 護:魔法神の加護 武神の加護 剣神の加護
聖神の加護 遊戯神の加護
✤
獣人国関連を聞き、訓練をしていた俺はレベルとスキルは特に変化はなく。
多少、能力値が上がった位だった。
「クロムさんの話によると、魔法は使えないけど反応速度は早いらしいからな。俺の魔法がどこまで通用するのかが大事だな」
正直、クロムさんとの訓練を経験してから、早い動きをする者に対して多少はできるようになった。
だがクロムさんよりも早い獣人族が居た場合、俺はかなりきつい事になりそうだな。
そう俺は思いながら、体を動かしていると、裏庭に新たな人物が現れた。
「クロエ、おはよう」
「おはよう。ジン君」
クロエは俺の挨拶にそう返すと、「ジン君、いつからここに居るの?」と聞いて来た。
「15分くらい前だよ。早目に起きたから、ちょっと体を動かそうと思ってね。クロエはどうしたんだ?」
「私も同じ感じだよ。お父さん達は覚悟が決まってるみたいだったけど、やっぱり血が繋がって相手と戦うってなってて、ちょっとだけ考えちゃって……」
「それで起きたって訳か」
俺の言葉にクロエは頷くと、俺の方を見て「私って駄目だね……」と言った。
「そんな事はない。クロエは、まだ心の中で整理が出来てないだけだよ。クロムさん達は長年の恨みって言うか、気持ちがあるから覚悟が決まってるみたいだったけど、クロエの場合は行き成り聞かされてる立場だから、決してクロエが悪いって訳じゃないと俺は思うぞ」
自虐したクロエに対し、俺はそうクロエに言った。
するとクロエは、笑みを浮かべて「ジン君って、本当に優しいね」と言った。
「ジン君、ありがとう。ちょっとだけ元気が出たかも」
「それは良かったよ。クロエに落ち込まれてると、レイとイリスも気にしちゃうからな」
「レイちゃん達は優しいからね~。レン君も仲間だからか、普段人に対して興味無いけど気にしてくれるもんね」
そうクロエは言い、悩みが少し軽くなったから体動かすのに付き合って欲しいと言われて、朝食までの時間、クロエと訓練をした俺だった。
「朝早くから、クロエとジンは訓練していたのか?」
「早くに目が覚めたからな。ガッツリとはしてないよ」
あの後、訓練を終えた俺とクロエは朝食を食べる前に風呂に入り、汗と汚れを落としてから皆と一緒に食事をする事にした。
「クロエちゃん、元気になったみたいだね。昨日から少し元気が無さそう経ったから、どうしたらいいかイリスちゃんと話してたんだよね」
「はい。クロエお姉さまを元気づけようと、レイお姉さまと色々と話してたんです」
「心配してくれて、ありがとう。レイちゃん、イリスちゃん」
クロエは心配してくれたレイ達にそうお礼を言うと、レンの方も見て「レン君も心配してくれて、ありがとね」とお礼を言った。
「仲間を気遣うのは当然だからな、まあ行動したのはジンだけだったけどな」
レンは少しだけ照れたようにそう言うと、そんな俺達のやり取りを見ていたクロムさん達は微笑ましそうな表情をしていた。
「クロエは本当に良い仲間を持ったな」
クロムさんは色々と含んでそうに言うと、クロエは「うん。最高の仲間だよ」と笑顔でクロムさん達に言った。
【作者からのお願い】
作品を読んで面白い・続きが気になると思われましたら
下記の評価・ブックマークをお願いします。
作者の励みとなり、作品作りへのモチベーションに繋がります。