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第500話 【獣人国の動き・2】


 王城へとやってきた俺は、姫様の部屋に入り。

 ハンゾウの店で聞いた話と、今後の俺達の動きについ姫様に伝えた。


「成程ね。やっぱり、一度目じゃ諦めきれなかったようね」


「そうみたいですね。クロムさんの言っていた事が的中したみたいです。ただハンゾウの話では、争い事に発展はまだしなさそうですが。一応、俺達は争いになった時の為に準備はしています」


「だから、ジンが王都に残ってクロエ達を迷宮に行かせたのね。貴方達が別行動するなんて珍しいわね」


 姫様は俺とクロエ達が別行動する事に対し、珍しいと言った。

 確かにこれまでは、基本的に行動を共にしていたから珍しいと思われるのは自然だろう。


「今回ばかりは別行動をした方がいいと思いまして、それにクロエ達なら迷宮で苦戦する事はもう無いですからね」


「クロエ達なら問題はないでしょうね。それで、ジンは王都に残って情報屋の情報を聞くだけなの?」


「まあ、基本的にはそうですね。暫くは王都に滞在しているので、何かあれば宿に連絡をしてくれればいいので」


 そう言うと、姫様は「分かったわ。何かあったら、連絡を入れるわ」と言い、姫様との話し合いを終えた俺はクロムさんの家に向かった。

 クロムさんは突然きた俺を家の中に入れて、ハンゾウの所で聞いて話を伝えた。


「そうか、やっぱり諦めてなかったか……」


「はい。なので一応、クロエ達は迷宮に行ってもらって強くなるように言って巻きす。俺は王都に残って、情報屋とやり取りをしたりするので何かあれば宿か拠点の方に来ていただければ基本的に俺は居ますので」


 落ち込んでるクロムさんは「すまんな、ジン……」と言って、俺は宿に帰宅した。


「へ~、クロエ達と別行動か珍しいな」


「姫様にも言われたよ。まあ、ずっと行動を共にしてたからそう思われても仕方ないか」


 宿に帰宅後、リカルドにクロエ達とは別行動になった事を話すと、姫様と同じ言葉を言われた。


「って事は、ジンだけは宿に残るのか?」


「そのつもりだな。まあ、偶に拠点とか作業しに行くと思うけど」


「そうか、分かった。まあ、獣人国の問題解決まで頑張れよ。俺も何かあったら、手伝ってやるよ」


「ありがとな」


 その後、リカルドと話を終えた俺は部屋に戻って来た。


「さてと、取り合えず姫様とクロムさんには話を伝えたし、ハンゾウの情報待ちという事になるな……」


 王都に残るという判断はしたが、ハンゾウの情報を待つくらいしか今はやる事は無い。

 ただジッとしているのも、あれだなと思った俺はリカルドに拠点に行ってくると言って、拠点の裏庭で体を動かす事にした。


「へ~、ジンが一人でご飯食べてたから珍しいと思ってたけど、クロエちゃん達と別行動をしてるんだ。それなら、明日からヘレナも休みにしたらどう? 久しぶりに姉弟で買い物なんてしてきたらいいじゃない」


 夕食になり宿に戻って来て、一人でご飯を食べていると姉さん達に話しかけられ、一人で居る事の経緯を話した。

 すると、ルル姉は俺の話を聞いてそんな事を言った。


「ルル。ジン君はやる事があるんだから、そんな暇はないでしょ?」


「いや、別に時間はあるよ? ハンゾウから情報が来るまでは、一先ずやる事はそこまで無いしね。それに最近は色々とやる事が重なってて、姉さんとの時間も無かったし丁度いいんじゃないかな」


「えっ、本当にいいの!?」


 姉さんは俺が時間があって一緒に出掛けられると知ると、嬉しそうな顔をして反応をした。


「ふふっ、良かったじゃない。それじゃ、皆明日は休みになりそうだし各自好きな事をしましょうか」


 ルル姉がそう言うと、姉さんのパーティーメンバー達は返事をして、明日何しようか各々話し始めた。


「本当に大丈夫なの? 獣人国の事で忙しいんじゃ?」


「まあ、何日も時間が掛るとかは無理だけど、一日のたった数時間姉さんと過ごすくらいは全く問題ないよ。それに料理の腕も鍛えたから、久しぶりに姉さんに食べさせてあげたいからね」


 それから、急遽決まった姉さんの時間をどう過ごすか二人で予定を決め、その日は早めに寝る事にした。

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