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第491話 【元英雄の強さ・1】


 拠点に移動してきた俺は、悪魔達にレイ達をリビングに来て欲しいと伝えるように言った。

 それから少しして、リビングにレイ達が集まり、獣人国との話し合いの結果を伝えた。


「という事は、一旦は解決したって事か?」


「そういう事になる。だけど、クロムさん達の予想だとまた来そうらしい」


「話し合いで解決出来たら、俺もこんな十数年隠れ潜んでなかったからな」


 クロムさんがそう言うと、レンは「それはそうですね」と言って、今後どうするのか聞いて来た。


「一応、クロムさんの戦闘感覚を取り戻す為に協力する事は決まってる」


「えっ、それ本当!?」


 レンの質問に答えた俺の言葉を聞いたレイは、ビクッと反応して聞き返してきた。


「本当だ。もしもの事があった時の為にな、昔の感覚を取り戻すのにどれくらい時間が掛るか分からないけどな」


「ッ! なら、一番最初は私が良い! ジン君の話を聞いて、ずっとクロムさんと戦ってみたいって思ってたんだ!」


 クロムさんと戦えると知ったレイは、嬉しそうにそう言った。


「レイ。まずは落ち着け。まだ話の途中だから」


「あっ、ごめんね」


 レイは話し合いの途中だった事を思い出して、直ぐに謝罪をして話し合いの続きに戻った。


「それで、他に何か決めた事はあるのか?」


「情報収集も今以上に力を入れようと思う。ハンゾウに聞いたら、獣人国に部下がいるから、もう少し金を渡して獣人国側の情報を手に入れてもらおうと思う」


「こっちの大陸の部下が、獣人国に居るのか? よく、獣人国に潜伏出来てるな」


 クロムさんはハンゾウの部下の話をすると、驚いた様子で言った。


「詳しくは聞いてませんが、その部下の人は元々獣人国の人だったらしく、偶々出会って部下にしたらしいです。ハンゾウについては色々と謎が多いので、俺も詳しく知らないんです」


 その後、話し合いは終わりにして、クロムさん達は数日振りに自分達の家に帰っていった。

 クロムさん達を見送った俺達はもまたこの数日間、獣人国の者達から隠れる為に暮らしていた拠点から宿に戻る事にした。


「いなくなる時は突然消えたが、戻ってくるときは普通に帰ってくるんだな」


「色々と心配させたな」


 獣人国がこの国来た時、クロムさん達を逃がす為にリカルドには何も言わずに俺達は姿を消した。

 拠点内で暮らしていたが、直ぐに連絡を取ると獣人国に気付かれる。

 そう思った俺は、拠点に移動して二日経った頃だ。


「クロエも居るって事は、決着はついたのか?」


「一旦はな、もしかしたらまた来るかも知れないから、そこに向けて準備をするつもりだ」


「……何か手伝う事があれば、いつでも協力するからな」


 リカルドはそう俺達に言い、そんなリカルドに俺達はお礼を言った。

 それから俺達は、それぞれ自分達の部屋に戻る事にした。


「拠点も過ごしやすいけど、やっぱりこっちの方が慣れてるな」


 なんだかんだこの部屋に暮らし始めて、大分経ち愛着も沸いている。

 そんな部屋に戻ってきた俺は、ベッドに座った。


「クロムさんについては、まあいいとして……獣人国がどう出てくるかだな」


 クロムさんの話では、そんな簡単に諦めるような者達じゃない事は確かだ。

 今回は無理矢理連れて帰るなんて事はしなかったが、次回も無いとは言いきれないだろう。


「最悪を想定して、動いた方がいいな」


 そう俺は考えて、久しぶりにステータスを確認する事にした。


名 前:ジン

年 齢:16

種 族:ヒューマン

身 分:平民

性 別:男

属 性:火・水・風・土・光


レベル:154

筋 力:39848

魔 力:48671

 運 :76


スキル:【鑑定:5】   【状態異常耐性:5】【剣術:5】

    【魔力強化:5】 【火属性魔法:5】 【水属性魔法:5】

    【風属性魔法:5】【土属性魔法:5】 【光属性魔法:5】

    【魔力探知:5】 【身体強化:5】  【瞑想:5】

    【体術:5】   【気配察知:5】  【刀術:5】

    【魔力視:5】  【剣気:5】    【空間魔法:5】

    【空間把握:5】 【魔力強化:5】  【使役:5】

    【調理:5】   【挫けぬ心:5】  【魔力譲渡:5】

固 有:【成長促進】【異空間ボックス】

能 力

称 号:神童 加護持ち 金級冒険者

    魔女マリアンナの弟子 リウスの主 救世主

    英雄 遊戯神の迷宮攻略者 イリスの師匠

加 護:魔法神の加護 武神の加護 剣神の加護

    聖神の加護  遊戯神の加護


 迷宮に籠ってる間、俺は新たなスキル習得ではなくレイと同様にレベル上げを頑張っていた。

 前衛を完全にレイ達に任せていたが、遠距離からでも魔物は倒せる上に遊戯神から、とある挑戦を受けたりしていたらレベルがかなり上がった。

 また誕生日もいつの間にか迎えていて、姉さんからは誕生日には帰ってくると思っていたのにと愚痴を言われた。


「レベルに関しては、ここまであれば心配はしなくても良いだろうけど……獣人国の強さは殆ど分からないからな、ハンゾウの情報待ちだな」


 そう考えた俺はステータスを閉じ、何か新しい情報が入ってないか確認しにハンゾウの所へと向かった。


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