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第449話 【武の街へ・3】


 あの後、街の中だとお互いに周りにバレると騒ぎになるかも知れないという事で、近くの個室のある飯屋さんへと移動して来た。


「それで、何でスカイさんがこんな所にいるんですか?」


「それは勿論、この国から招待をされたからね。今まで竜人国からはノアさんだけが招待されてたけど、今回はドラゴン族が招待されて興味があるドラゴン族はこの街に来てるんだよ」


「……確かに、街の中を魔力探知で少し探りましたけど、ドラゴン族の方達が沢山来てますね」


 スカイの言葉に俺は、今いる店からある程度の範囲を魔力を探ってみるとドラゴン族の方達がこの街に来ている事が分かった。


「ドラゴン族の方達もこの街に興味を持っているんですね」


「大半は、元々神聖国だった場所がどうなったか興味本位で来てる感じだけどね。後は、ジンが来るかも知れないからって事で来てるドラゴン族も居るよ」


「ジン君、ドラゴン族からも人気だね」


「最初はマリアンナの弟子って事で、興味を持たれてたけどジン本人の強さに興味を持ってるドラゴン族はかなりいるよ。中には、戦いたいって思ってるドラゴン族も居るよ」


 その言葉に俺は「えっ、マジですか?」と聞き返した。


「神聖国との戦いの時にドラゴン族の皆が、ジンの成長に驚いててね。そこから更に強くなってるから、ジンと腕試ししたいっていうドラゴンは沢山いるよ」


「……ドラゴン族と会わないようにしないとな」


「ジンが通ってる迷宮に籠ってたら、会わないとは思うけど外に居たらドラゴン族は基本的に魔力探知が優れてるからどこにも逃げようがないと思うけど、頑張ってね」


 スカイにそう言われた後、飯屋で軽く食事を済ませてスカイとは別れて街の観光に戻った。


「取り合えず、祭りを楽しもう。嫌な事は後で考える」


「なんだか、ジンっていつも巻き込まれてるよな……まあ、見てて面白いから俺としては楽しませてもらってるけど」


「ジン君とドラゴンの戦いか~、私自身戦ってみたいけどジン君とドラゴンの戦いも見てみたいな」


「ジンお兄さまがドラゴンさんと戦う姿、私も見てみたいです!」


 頭を抱えていると、皆からそんな事を言われた。

 その後、街を歩いていると大通りに出て来た。


「凄い人の数だね。最近の王都でもここまでの賑わいは無いよね」


「今の王都は色々とあって落ち着いた感じだからな……」


 そんな風に街の雰囲気を見ながら、俺達は前日に話し合って来ようと思っていたこの街に出来たとある店にやって来た。

 この店の事はハンゾウの店から出る際に、教えられてクロエ達にも話すと行こうという話になった。


「あっ、ジンさんじゃないですか! お久しぶりです!」


「はい。お久しぶりです。ロアナさん」


 この店はデュルド王国の隠れ里、エルフ族とドワーフ族が共にやってるお店で、隠れ里の商品がここに一部並ぶと聞いた。


「ロアナさんって、隠れ里から出ても大丈夫なんですか?」


「今はこの店の手伝いで来てるだけですよ。そのまま祭りを満喫して、里に戻る予定です」


 クロエの質問にロアナさんがそう返すと、俺達と一緒にいるイリスを見て「ジンさんの新しい仲間さんですか?」と聞いて来た。


「はい。新しい仲間のイリスです。イリス、この方はデュルド王国の隠れ里の戦士ロアナさんだ」


 そうお互いに紹介すると、イリスとロアナさんは挨拶を交わして、俺達は店の中を見て回る事にした。

 そして店の中を見て回っていると、店の奥からエルフ族の族長であるギルゼルさんが出て来た。


「ギルゼルさん、お久しぶりです。ギルゼルさんもこっちに来ていたんですね」


「ジンさん方、お久しぶりです。はい。竜人国の王から話を頂き、最初ですから私も出てくる事にしたんです。ドベルドもこちらに来ているのですが、今は作業中で外せないので私だけ挨拶をと思い出て来たんです」


「そうだったんですか、態々ありがとうございます」


 その後、ギルゼルさんと少し話をして俺達は店の中で欲しい物を選んで購入して店を出た。

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