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第233話 【成長した姿・3】


 そしてレイのステータスを見終わった俺達は、最後に残ったクロエのステータスを見る事になった。


名 前:クロエ・フィストル

年 齢:16

種 族:獣人

身 分:平民

性 別:女

属 性:風・水


レベル:70

筋 力:3341

魔 力:3744

 運 :81


スキル:【剣術:4】   【体術:4】  【身体強化:5】

    【夜目:5】   【魔力探知:5】【気配察知:5】

    【罠解除:3】  【警戒心:5】 【風属性魔法:5】

    【水属性魔法:5】【魔力強化:4】【魔力解放:4】

    【瞑想:4】   【集中:5】  【魔力視:5】

    【並列思考:4】 【冷静:3】

固 有:【獣化】 【覇気】

能 力

称 号:英雄の子 加護持ち 金級冒険者

    獣人魔導士

加 護:獣神の加護


 クロエのステータスは久しぶりに見たが、以前見た時はまだ筋力の方が上だったのが今では魔力が上になっていた。


「遂に魔力が筋力を越したのか、獣人でこれは凄いな……」


「クロエちゃん凄いね!」


 俺はクロエのステータスを見て驚き、レイは自分の事の様に笑顔を浮かべてそう言った。

 レイの反応に対してクロエも笑みを浮かべ、「ありがとう。レイちゃん」と言葉を返していた。


「これはクロエちゃんの努力の証ね。弟子ちゃん達も勿論凄く頑張ったと思うけど、獣人でありながらも魔法をここまで頑張ったのは今までにそうはいないと思うわ」


「獣人でも魔法使いが居ないわけでは無いけど、ここまで魔法一筋な人は居ないわね。本当にクロエちゃんは凄く頑張ったわね」


「クロエ、凄い」


 師匠達にそう褒められたクロエは満面の笑みを浮かべ、師匠達にお礼を言った。

 そうして全員のステータスを見終わった俺達は、最初に俺が師匠に言った課題の成果を見せる為に外へと出た。

 今回、師匠から出されていた課題。

 それは、一度に出す魔法の数の上限を上げるという課題だった。

 単純なようでこの課題はかなり難しく、既に師匠との訓練で限界に達したと思っていた俺は、どうやって上げればいいのか最初の頃は全く進まなかった。

 だが俺はある時、とある方法を思いついて課題のクリア条件を満たす事が出来た。


「それじゃあ、行きますよ」


「ええ、見せて頂戴弟子ちゃん」


 師匠達に見られながら、俺は広場の中央に立ち魔力を集めた。

 課題クリアの条件の一つに、極端に威力を落とすのは駄目と師匠から言われていた。

 あまりにも威力が低いと、数があっても意味がないという理由に納得した。

 そして俺はその条件を満たした状態で、課題をクリアする方法を編み出す事に成功した。


「……ッ」


 魔法に集中しながら魔力を練っていた俺は、自分の限界に達した瞬間、溜めていた魔法を一気に放出した。

 俺が課題クリアの為に編み出した技、それは空気中に魔法を溜めておくというそのままの行為であり、見事なまでの力技であった。

 だけどこの方法は理に適っていて、一度に発動する魔法の数はこのやり方で倍以上となったうえで威力も落とさない最適のやり方だ。

 ただ問題があるとすると、発動までの時間が少しかかるという事だろう。


「凄いわ、弟子ちゃん! まさかこんなやり方で課題をクリアするとは思ってなかったわ! 流石、私の弟子ね!」


 師匠は俺の魔法を見て、嬉しそうにそう言ってヘレナーザとナシャリーも「これは凄い」と感心していた。

 そして課題の訓練に付き合ってくれたクロエ達は、無事に課題をクリア出来た事に対して「おめでとう」と祝ってくれた。


「それにしても弟子ちゃん、よくあんなやり方を思いついたわね。私は一度に出す量を増やすってなると、魔力コントロールを更に上げる以外は思いつかなかったわ」


「俺も最初そうでした。ですけど、これじゃ全く伸ばせないなってなって考え続けて、ある時息抜きでいったダンジョンで魔法の罠を見て思いついたんです。ダンジョンの魔法の罠は、ある程度完成された状態で設置されていて、攻略者が踏んだ際に魔力が込められて発動するという感じで、これなら〝一度に大量の魔法〟を放つという課題には適してるなと思って、やり方を工夫しながら訓練したんです」


 そう俺はどうやって、今のやり方を思いついたのか師匠に伝えた。

 そしてそれを聞いた師匠は「凄い想像力だわ」と、驚いた顔をしてそう言った。


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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも楽しみに読ませていただいています。 [気になる点] クロエのステータスですが、まだ筋力のほうが大きいようですので、誤字でしょうか?
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