第128話 【成長の確認・2】
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名 前:クロエ・フィストル
年 齢:16
種 族:獣人
身 分:平民
性 別:女
属 性:風・水
レベル:59
筋 力:2314
魔 力:1874
運 :81
スキル:【剣術:3】 【体術:3】 【身体強化:3】
【夜目:5】 【魔力探知:4】【気配察知:5】
【罠解除:3】 【警戒心:4】 【風属性魔法:4】
【水属性魔法:3】【魔力強化:3】【魔力解放:2】
【瞑想:2】 【集中:4】 【魔力視:5】
固 有:【獣化】 【覇気】
能 力
称 号:英雄の子 加護持ち 銀級冒険者
加 護:獣神の加護
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出会った頃は武の方が強かったが、今ではもう殆ど魔法職と変わらないな。
ただまあ、やはりというか獣人族という事もあってか魔力の伸びがそこまで高くないみたいだ。
「やっぱり魔力の伸び率は悪いな」
「うん、そこはもう諦めてる。今はどうこの魔力で敵を倒すか、より効率的に魔法を出せるかを考えてる」
クロエはそう言うが、偶に魔法の威力に納得してない時がある。
魔法系の威力が上がる装備、まだ手に入れてない物があるから、それを手に入れたらクロエに渡すか。
「偶に忘れるけど、クロエちゃんって獣人なんだよね。それなのにあれだけ強い魔法使えるって、凄いよ! 身体能力も高いから、いざって時は接近戦も出来るしね。私は接近戦しか出来ないもん」
「確かにクロエは基本、魔法で戦ってるけどいざって時は接近戦も出来るから本当に心強い。俺はどっちも中途半端だから、戦闘には向いてないから羨ましいよ」
そう二人から褒められたクロエは、嬉しそうに笑顔を浮かべた。
まあ、皆それぞれ個性があって俺は良いと思っている。
クロエは魔法使いながらも前も任せられる力を持っているから、いざという時にレイや俺と交代をしやすい。
そうして次に確認するのは、レイのステータス。
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名 前:レイ
年 齢:17
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:女
属 性:火・土
レベル:58
筋 力:2547
魔 力:1247
運 :74
スキル:【戦斧術:5】 【体術:3】 【身体強化:5】
【火属性魔法:2】【土属性魔法:3】【気配察知:3】
固 有:【怪力】
能 力
称 号:銀級冒険者
加 護:
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スキル数はパーティー内で一番少ないが、加護がないのにレベルもほぼ60近くでスキルレベルも2つMAXの5になっている。
レイの持つ固有能力【怪力】は使用すると、筋力が倍になるという単純な能力。
「筋力が2500って事は【怪力】の使用時は5000って事か……そもそも素の状態でもクロエより上って、ヤバくないか? 獣人族に筋力で勝つって……」
「私も何だかんだ体を動かしてるけど、レイちゃんに負けてたんだ」
「見るまで気付かなかった。でも前は、クロエちゃんのが上だったよね? 何でだろ?」
「……この間の自称四天王の軍隊、レイのが多く倒したとか言ってたよな? あの時、クロエは魔法使ってたけどレイはいつものように武器を使って戦ってたから、そこでレイのが上になったんじゃないか?」
そうレンが指摘すると、クロエは「そうかもしれない……」と言って少し落ち込んだ様子だった。
「クロエは俺と同じで魔法と武術が両方出来るタイプだから、一つ負けたからといって落ち込まなくてもいいと思うぞ、というか獣人族で2000近い魔力は早々居ないだろうしな」
「知り合いに獣人族の人居るけど、まず魔法を上手く扱う事すら難しいって言ってたよ。だから、クロエは両方出来る時点で凄いと思うぞ」
「うんうん、クロエちゃん頑張って魔法使えるようになってるから、それだけで凄いよ」
そう皆で励ますと、クロエは逆に恥ずかしくなったのか「あ、ありがとう」と顔を赤く染めながら言った。
クロエが落ち込みから復活したのを確認した俺は、最後となったレンのステータスを見る事にした。
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名 前:レン
年 齢:17
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
属 性:水・光
レベル:56
筋 力:1387
魔 力:2247
運 :78
スキル:【水属性魔法:3】【光属性魔法:3】 【魔力強化:3】
【剣術:1】 【体術:2】 【集中:5】
【調合:5】 【錬金:5】 【調理:4】
【状態異常耐性:5】
固 有:
能 力
称 号:銀級冒険者 稀代の錬金術師
加 護:
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性格から戦闘向きじゃないレンは、スキルからも分かるくらいに戦闘系のスキルが無い。
ただし、その変わり俺達のパーティーには欠かせない【調理】・【錬金】・【調合】の3つのスキルを持っている。
旅に向かう前、料理は俺が担当しようかと思っていたが料理本をレンに渡すと、一日で殆どの料理を覚えてしまった。
「称号手に入れてたのか、流石レンだな」
「【錬金】が5になったタイミングで貰ったな、なんか20歳前にスキルレベルをMAXにすると貰えるらしい。称号の効果で錬金物の能力も上がるとか書かれていたから、役立つ称号だったぞ」
称号には二つの種類がある。
一つはただの称号が与えられ、受け取った人物がどういった者なのかが分かるような称号。
例えばクロエの持つ〝英雄の子〟や〝加護持ち〟だったり、冒険者ランク等がそれだ。
そしてもう一つが自身の能力を上げる強化系の称号。
俺の持つ〝神童〟だったり、レンの持つ〝稀代の錬金術師〟等は自身のスキルや能力が強化される称号だ。
「強化系の称号か、それは凄いのを手に入れたな、今後も頼りにしてるぞレン」
そう俺は言いながらレンと肩を組み、レンも嬉しそうに俺の肩に手を回した。
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