表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/48

あああああああーーーーっ!!


さて。





女神様がプレイする、ゲームの決まり事を確認することになりました。




《それでは、私の作ったゲームの中に入っていただく為の決まり事をお伝えいたしますね?》



「へーい」







ー 女神様の決めたルールはこうなっています ー








・ このゲームに入った時点で、佐藤リコの魂が『リコーリア』というキャラクターに定着される。






・ このゲームは、愛の女神ティファーリエの作ったもので、ティファーリエの作ったキャラクターは全て、ゲーム内ではティファーリエの意思の元、選択したコマンド通りに動くものとする。






・ このゲームにキャラクターとして入った時点で、佐藤リコの感情はリコーリアに反映されない。逆にゲームとしてリコーリアが受けた感情は、ダイレクトに佐藤リコに反映される。






・ ゲーム内で、リコの感情や考えなどはリコーリアには反映されないが、女神には届くものとする。また、女神からもリコには干渉できないが、お互いの思念のやりとりは可能。

(つまり、嫌なことがあってもリコーリアの表情や感情に、佐藤リコとしての考えや感情は反映されない。どんなに相反する考えや感情をリコが持ったとしても、リコーリアはゲーム内に沿った内容のもと、動くこととするが、女神にはリコの感情や考えは届くし、お互いに意思疎通はできるが、お互いの行動に干渉は出来ない。)





・リコーリアとして、攻略対象との回収可能スチルイベントに関係している時以外のサブキャラ、モブキャラと接するときは、佐藤リコとして動くことができる。この時の感情は佐藤リコのものである。





・プレイするのは女神ティファーリエだが、最後の選択は佐藤リコが選ぶ事ができる。その選択に女神ティファーリエは干渉できない。最後の選択にだけは佐藤リコの感情や考えが尊重される事とする。あくまでも最後に攻略対象の手を取り、恋愛をするかの選択は佐藤リコにあるものとし、それに女神ティファーリエは異論を唱えても良いが、反対してはならない。






・ 攻略対象を一人クリアする毎に、一度は必ず女神の元に戻る事ができる。(反省会も兼ねる)






《…この位でしょうかね。リコさんとしては何か他にございますか?》



「うーん、とりあえず全てが全て、私の意志が閉じ込められる訳じゃないのに安心しました。」





サブキャラやモブキャラと普通に"私“として接する事ができるだけでも、軽く自由があるのは助かる。なにせ題名から躓いてる女神様のゲームだし、どんなゲームになるかは未知数だ。まるっきりゲームキャラクターとして動かされていたら、さすがにストレス溜まるだろうし。




《それでは、リコさんの魂をリコーリアさんの肉体と融合させます。》




女神様が私に手をかざすと、足元から私の体が崩れていく…というか、ピンク色の光になっていく。うおおお、ファンタズィ!!


ふおおおお…な感動とともに、目の前が光になったと思った次の瞬間には、私の視点がやや先程より左側に移っていた。




《うまく定着できたようですね。体を動かしてみてください。》




え?もうできたの?

私は自分の手を見てみる。少し細めの、色白な手だ。




「 うおっ⁈ 」




それになにより驚いたのは、足元に視線を向けた時に、自分の足が見えた事! 佐藤リコの肉体の時は、自分の腹が邪魔をして、足なんて先っぽしか見えなかったんだよね。お腹がぺったんこ!高校生の時のあの懐かしい肉体、今ここに再び降臨っ!!


死んだ時の肉体からは想像できないけど、中学と高校では器械体操部とかダンス部とかに入っていたから、まあまあスタイルは悪くなかったんだよね。



「コレを読んでる皆さん、運動は必要ですよ!でないと、私みたいに太って死んじゃうゾ!!」



っと、リコーリアの姿の可愛さを利用して、私はどこかのカメラに視線を向けてバチコーン⭐︎とウインクとともに注意発起しておきますね!!





「てか、え、声も可愛い!」




声優さんのあの人とかこの人みたいな声だ!(お好みの女性声優さんで再生お願いします)

ホントに二次元の世界にいるんだなぁ、私。




《気に入っていただけたようで良かったですわ。では、そろそろゲームを始めますよ?》




すちゃ、と女神様は私の使ってたゲームのコントローラーを取り出した。




ー コレで魔法使えたら、本当に最高なのになー!使えないのが本当に残念すぎる。




《では、よい恋愛を。いってらっしゃい、リコさん》




パアア…!さっきのような光で、私の体はまた光の粒になっていく。しかし、私はブツブツと考え事をしていたのだった。




ー ゲームの世界なんだから、魔法なんて普通に使えるって思うじゃん? だって、私は転生とか召喚された勇者とかじゃないじゃんね?なら、チート能力もったライトノベルの主人公達みたいに、火の魔法と水の魔法を掛け合わせてさらに強い魔法を生み出すとかそんな頭を使うのとは関係ない…………んじゃ、ない、の⁈




「 はあっ⁈ そうだよ、そうじゃん!! ゲームの中に入るんだから、ゲーム内の固定魔法だったら使えるんじゃん!! ファイアとかファイ○とかファイ○とか!! あ、ちょっと待って女神様!! 魔法使える方法が………っ……ああああああーーーー!! 」




そうして私の体は、光の粒となって。




最悪の気分のまま、ゲーム内のベッドの上で、朝チュンを聞くことになっていたのでした。














やっとこさ、次回からゲーム内へ突入です!お待たせしました(笑)


設定資料?的な絵はもう少しお待ちいただければと。読んでくださってる方、ありがとうございます!感謝♪感激♪(´∀`人)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ