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10年後

10年後

カイラに協力してもらってモンスターに治癒魔法(笑)Lv2をかけたところモンスターが懐いてきて僕の指示に従うようになった。

また、僕の指示に従ったモンスターが別のモンスターを倒すと僕に経験値が入るため、僕が戦わなくてもレベル上げが出来ることが分かった。

カイラの誘いもあり、カイラと一緒に世界を見て回り、各地でマッサージ屋をやりながらレベル上げしているうちに、気づいたら僕はS級冒険者になっていた。

ちなみに、僕はカイラと付き合っている。レベル上げを手伝ってもらった報酬にLv2をかけてたら3回目ぐらいでカイラに襲われたのだ。

それで、その後バツの悪そうな顔をしていたカイラに告白したら、凄く喜んでくれて付き合うことになったのだ。

まぁ、ちょっと順番は逆だったかもしれないけど、僕もカイラの事が大好きだから結果オーライかな。

世界を一通り見て回って、僕らは10年ぶりに王都に戻ってきた。母さんやミア姉さんは元気にしてるだろうか。

「ひろき。久しぶりの王都だね。」

「そうだね。僕らが出会った場所だ。あの時はまさかカイラに襲われるとは思わなかったよ。」

「もう、やめてよ。恥ずかしいじゃない。でも、あれはひろきが悪いのよ。いつまでたっても私の気持ちに応えてくれないから。」

「ごめんよ。あの頃はカイラと僕が釣り合うなんて思えなかったんだ。でも、今はもう胸を張ってカイラの気持ちに応えられるよ」

そう。今の僕ならカイラを守れる。

「そうね。むしろ、今はひろゆきの方が強いもんね。あの頃は私を守ってくれる人が現れるとは思わなかったぁ。」

「ありがとう。ひろき。あなたのおかげで私は幸せだよ。」

「ありがとう。これも全部カイラのおかげだよ。」

一通りいちゃいちゃしたあと僕らは王都の冒険者ギルドにいった。S級冒険者は町を移動した場合にギルドに申告する必要があるのだ。

「お疲れ様です。S級冒険者のひろきとカイラです。町移動の申告に来ました。」

僕がしゃべったとたんにギルド中がざわつく。

「”ビーストテイマー”と”天剣”だ。やっべぇ。サイン欲しい。」

「マジか、エンシェントドラゴン倒したんだろ。伝説じゃねーか。」

おぉ。こんなところまで噂が。ん?なんか受付娘さん緊張してるな。

「お、お、お疲れ様です!御高名なお二方にお会いできで、本当に本当に嬉しいです。あの!もしよろしければサインを頂けないでしょうか!。」

「お、おぅ。もちろん良いですよ。」

あ、やばい、他の人もみんなこっちを見てる。これサイン待ちで行列できるやつだ。せめて邪魔にならない所に移動しないと。

「あの~、「大変だ!!魔王軍が攻めてきたぞ!!」」

B級冒険者のプレートを身に着けた男が冒険者ギルドに駆け込んできた。

すると、奥からギルドマスターと思われる中年の男が慌てて出てきた。

「なんだと!!魔王軍の規模と場所は!!」

「規模はおそらくモンスター10万匹ほど、やつらの進行速度から言って現在はここから馬車で2日の位置にいると思われます!!」

流石、B級冒険者。ただ報告しに来たんじゃなくて現状をしっかり把握している。

「なるほど。お手柄だ。良く情報を届けてくれたな。もう、ゆっくり休んでくれ。さて、”ビーストテイマー”と”天剣”よ聞いていたな。

この一大事にS級冒険者が町にいたのは幸運だった。着いたばかりで申し分けないが魔王軍討伐の依頼を受けて頂けないだろうか。」

まぁ、そうなるよね。

「お任せください。哀れな魔王軍を必ずや撃退して見せましょう。」

「うむ、頼もしいな。して、兵力はどのぐらいが必要だと思う。王に具申せねばならぬ。」

「私一人で十分です。」

「なん・・・だと・・・。そなたが伝説級の強さがあるのは知っているが、10万の軍勢に一人で十分というのか!!それは傲慢というものではないのか。」

あぁ、ここでもこの問答を繰り返すのね。カイラ、援護よろしく~。

「失礼ですがギルドマスター、”ビーストテイマー”はそれが出来るからS級冒険者なのです。それは彼の過去の実績が証明しています。」

「うむ、しかしだな…。」

「ギルドマスターご安心ください。彼が抜かれても王都の前に兵を配置しておけば良いのです。私もそこで王都を守りましょう。」

「”天剣”がそこまで言うならそなたを信じよう。だが、くれぐれも無茶はしないでくれよ。もし、戦況が不利であれば我々は我々の判断で援護するからな。」

「分かりました。それでは、現場で私の力を示して見せましょう。」

さてさて、久しぶりの集団戦だ。楽しくなってきたな。


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