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『小説家になろう』に失恋した話

作者: マキシマムとと

『小説家になろう』さんと出会ったのはざっと10年前の事でした。

あの頃、わたくしは現在の妻と出会ったばかりの頃で、幸せな生活を送っていた記憶があります。

そんな中、出会ってしまった『小説家になろう』さん。

わたくしは貴方のもとに毎日毎日、来日も来日も足しげく通い、新たな出会いに感謝し、別れに涙し、そうやって日々を過ごしておりました。

しかし悲しいかな。

貴方の理想の男性像(女性像)はオリジナル小説を書ける人。

根本的な部分で自信が無くて、どうにもこうにもオリジナルが書けないわたくしには御縁がない高嶺の花なのです。



しかし、ある時わたくしに魔が差しました。

こっそり2次小説投稿しちゃえよ、と。



あるゲームにハマっていたわたくしは、雑文=◯◯雑記という形でなら、ちょっとした文章が書けるのでは無いかと思ったのです。

『小説家になろう』さんが2次小説をお好きでない事は理解していたのですが、それでも貴方にお近づきになりたくて、どうしてもその思いが堪えきれなくて、ダメだとわかっていながら、貴方の片隅に2次系の雑記を掲載したのが昨年の年末で、それから約10ヶ月の間こっそりと文章を更新し続けてきました。

しかし、ある時ついにその雑記内で本当の2次小説を書いてしまい、ついにわたくしは自分の気持ちに嘘がつけなくなりました。


【貴方に、認められたい】


思えばバカな話です。

好みのタイプを明言して、それ以外はお相手しませんと言い切っている相手に、それ以外しか手段を持たないわたくしが、どれほど情熱を込めてアプローチした所で、話になる訳がないのに。

『小説家になろう』さんに袖にされて2日。

ようやく、自分の失望感に気付きました。

そう、これが失恋の味。

長く忘れていた、少年の頃の切ない気持ち。

わたくしは、この気持ちをずっとずっと忘れません。

貴方との御縁が切れても、新しい環境に変わっても。

貴方への感謝は永遠です。

『小説家になろう』さん。

本当に有難う。

わたくしは、新しい道へ進みます。

さようなら。

愛を込めて。

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