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気楽坂飾音は暗闇を奏でる  作者: 白薔薇あれき
拷問的思考迷路
2/8

怠惰には天使を

短いです。

やっぱり文章を書くのは苦手です。

そっと刃先を喉ぼとけに向ける。

さよなら、ありがとう、グット・バイ。意識は空想の彼方へ向かうのか、それとも残留か。どちらにせよ、死んでしまへば変わらない。


「そんなことしても無駄ですよ」

後ろから聖母のような底知れない声が聞こえる。

「君、人間ではないね」

振り向くとそこには白ワンピースの少女が立っていた。コンクリート色の髪はボサボサで、しかし可憐で、幼い顔つきは可愛らしい。

少女は不満げな表情を浮かべ、ボサボサ髪をかきむしる。何か変なことでも言っただろうか?

「あなたも人間ではないのですが…、そんなことよりそんなのじゃ死ねませんよ?」

少し二ヤけながら無邪気に語りかけてくる。そんな彼女はなんだか信頼できる雰囲気を放っていた。きっと良い子なのだろう、人ではないが。

「俺は死ねないのか?それに俺が、人間じゃないだと」

スッと彼女を睨み付けるとすると途端、表情を暗くして俯いた。怖かったのだろうか。

「この世界はね、ここにいる生命はね、人間の断片でしかないの。その、事情を深くは知らないけどでもそうらしいの。」

彼女はゆっくりと頭をあげる。

「それにここにいる人たちって普通の生き物じゃないの。少なくとも出血とか、呼吸困難とかでは死ねないの」

きっと彼女の言ってることは正しいのだろう。何か考えながら騙そうとする語り口調ではないし、それに俺より長くこの世界にいるようだし。

「理解してもらえたかな?」

「まぁ信用するしかないな。それよりさ、君のことなんて呼べばいいのかな。もうちょっと話も聞きたいから。」

そういうと、驚いた表情の色を見せた。

「飾音っていいます」

カザネ?変な名前だな。

「ほんとはね、正確には、名前は無いんだけどね。でも強いてばその名前が相応しいかなって」

「ん、どういうことだ?」

「もうこれ以上未来へ進めなくなった人への案内役。暗闇の中に光を飾って、正しい未来を奏でさせる、なんかそんな使命感があるの。」

カザネはそう恥ずかしそうに語った。

不気味な程に明るく、素晴らしい志だな。きっと彼女は正しい強欲の持ち主なんだろうとそう思えた。

もっと飾音ちゃんを可愛く描写できるよう頑張りたいです。

1週間以内に次の話を更新出来るよう努力します。

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