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プロローグ
誤字、脱字があるかもしれませんが読んでもらえると嬉しいです。
「…………はじめまして。 ロイ・ウェブルです」
目の前にいるのはこれから婚約者になる男の子。
声がわり前でまだ声は高い。 聞く人が聞けば女の子と間違えるだろう。
「はじめまして。 ロイ・ウェブル様。 わたくしフェルーナ・リンディともうしますわ」
彼の前で綺麗なカーテシーを披露する。
あっすみません。
自己紹介まだでしたね。
はい、フェルーナ・リンディです。
齢6才。 まだまだ、子供ですが……本日、婚約者ができました。
目の前の男の子、ロイ・ウェブル様。
ウェブル家といえばこの国の侯爵家の一つです。
対して、わたくしリンディ家は伯爵家。
まあ、いわゆる政略結婚ですね。
しかし、それは仕方がないことです。 この国では政略結婚は当たり前なのだから。
なので、わたしは受け入れています。
でも!でもね……!
ただ、ただ、一つだけ言わせてもらえるなら言いたいです。
…………ロイ様よ。 一つ言わせてほしい。 その仮面なんぞや?