男に落ちる
この作品は、全て妄想であり、創作です。
私達の営業で、難しそうな案件は営業マネージャー同行と言うのが、良くある。
県内の北から南までエリアは広いので、同行となると、半日がかりなんてのはザラだ。その時はマネージャーの車で行くと言う決まりがあるので、それこそちょっとした擬似ドライブになるわけだ。
男に同行してもらう時の女子営業の服装が、いつもよりスカート丈が10センチ程短くなったり、やけにピタッとしたパンツスタイルが多くても、まぁ、気持ちはわからなくも無い。
土曜日の休日出勤に同行と言う形で呼び出された私は、届いたばかりだと言う男の新車で横浜まで連れ歩かれた。
私達の県から車で3時間ぐらいだろうか?
ドライブして、山下公園を歩いて、中華街で食事して観覧車を見て。
このあまりにも定番過ぎるデートコースをなぞって、私たちが一線を超えたのはもう当たり前過ぎて逆に笑えた。
男は車の中で高速以外の運転中はずっと私の膝に左手を置いており、食事中はすきあらばスカートに手を入れて来た。あまりお行儀の良く無い態度だが、女は最初はこんなイタズラが嬉しいものだろう。
肝心な行為だが、男は普段営業所で女達に囲まれて生意気なわりに、そんなに上手いとは思わなかった。もちろん私も経験が多い訳では無いが、女の身体を溶かすとか床惚れするなんてのを良く本や漫画で読んだりするが、いわゆる一般的で、予想通り、思ったより恋愛経験は少ないのでは?と感じた。
つまり、私は最初、自分の方が年上なのもあって若い嫁と比べられるのも辛いわけで、ちょっと引き気気味だったのが、この日を境に男に対して妙に強気になってしまったのだ。
そして、それは大きな間違いだった。
男と一線を超えた私。さて男を牛耳れるのかな?