1.入学
初めての投稿です。何かあればじゃんじゃん意見ください!
変な文になってるかもしれないですがそれでもいい方はどうぞ!↓
俺の名前は村上 守。自分で言うのもなんだがただのひきこもりゲームプレイヤーだ。
最近VRの世界を体験できるゲームが出たらしい。
重度のゲーム好きの俺がやらないわけがない。
というわけで、さっそく買ってきたわけだが、まずは自由度が高めの冒険するゲームをプレイしようかな。
冒険も男の一つの夢だからな。早速初めてみる。
ウィーンと機械的な音が響きゲーム機の電源が入る。VRを体験するには黒くて丸いヘルメットのようなものをかぶり体験するようだが、果たしてこれでちゃんと体験出来るのだろうか…。
まぁ、仲間達と冒険すると考えるとワクワクが止まんねぇからそんなことはどうでもいい、よしとするか。
ゲーム画面が開かれ可愛らしい声が響きタイトルを言う。
「ヘスティア」という名のゲームだ。
まずはキャラメイキングだ、キャラメイキングは毎回時間がかかってしまうが俺だけではないはずだ。
性別は女でも良いよな?名前は…せっかく女にしたんだからかわいい名前にしたいな…
「フィーネ」にしよう。
髪型は後で変えられるらしいし、とりあえず今はショートにしておこう。髪色は銀髪で、声はなるべく可愛くしてしまおう、やるなら徹底的にネカマしてやんよ。
体型は…あれ、体型を変えるところがないぞ?
『オホンオホン〜、え〜、このゲームはまず幼児体型から始まるようになっているのですよ』
えっ、何今の声、このゲームってそんな設定あったの?
『まぁ、このゲームの案内人とでも考えておいてください』
案内人か、それなら納得できなくもないが、なんだか感情が豊かすぎる気もするな、ここからチュートリアルということか?
ひとまずキャラメイキングも終わったのだが、ここからどうすれば良いのだ?スタートボタンもないし。
『あっ、終わりました?ちょっと待っててくださいね、今移動させますから』
そういうと声が途切れ足元に魔法陣が浮かび上がる。
そして淡くひかり俺の体を包み込んでいった。
気がつけば俺は村の入口のようなところに立っていた。どうやって移動したのかわかんないけど多分、いや絶対あの魔法陣のせいだな。
移動してる時も意識があったら面白そうだが。
『いやぁ、それは無理ですよ、別次元に移動するのに意識なんてあったらあれがあーなって死んじゃいますよ?』
いきなり現れて説明を始めたかと思ったら案内人もよくわかっていないらしい。
じゃあ言うなよ。
そんなことはどうでもいい、ここはどこなのだ?
『ここはアウラ村という村ですね、冒険者はだいたいこの村から冒険を始めることになってますね』
ほぇ〜、ということは今日から俺も冒険者ということかな?どんなモンスターがいるのか今から楽しみで仕方ねぇ。
ウキウキの気分で歩き出す。
『あのぉ、お楽しみのところ悪いんですがまだ幼児体型なので冒険には出れないですよ?』
えっ、そうなの?じゃあ何すればいいんだ…
『まずは魔法や剣術の基礎を習いますかね、学校で。』
今わかったのだがこの案内人、心の中で念じれば答えてくれるようだ。
っていうか学校なんてあるのか、ということは3年ほど立たないと冒険には出れない…?
『いえいえそういうわけではありませんよ、2週間に一度卒業試験があるのでそれさえ合格できればすぐに冒険に旅立てますよ、すぐといっても適性試験やギルドへの承認などがありますがね、まぁそれに合格さえすれば体型もだんだん大人へと近づいていきますよ』
なるほど、確かにいきなりモンスターと戦闘など無理だ、いくらゴブリンといえど今の俺じゃ倒せる気がしない。
このゲームなかなかシナリオも凝ってるみたいだ、手でものを触った感触などほとんど本物と変わらない、視点もまるでゲームではないかのようななめらかな動きだ。
感心するのもいいがまずは学校へ入学しないといけないらしいし学校でも探すか。
『あっ、学校ならそこの角右に曲がればすぐですよ』
あ、さいですか、拍子抜けするくらいすぐ見つかったな。
『案内人ですから』
実物がそこにいたら胸を張ってフフンと鼻を鳴らしているに違いない。
想像してみたら少し可愛く思えたが案内人は男なのだろうか、女なのだろうか。
『それはご想像におまかせって感じですかね』
なるほど、じゃあ女で。
べ、別に現実世界で女性に飢えてたとかそんなんじゃないから、いや本当に。
『…』
なんとも言えない空気になったのでとりあえず学校に入ることにする。
校長にでも話しかければいいのか?コミュ障の俺にはハードル高杉なんですが…。
『安心してください、そんなこともあろうかと校長室の前まで行けば勝手に話が進むようになってるので』
そんなこともあろうかとって、出会って数10分の案内人にすらコミュ障認定されてしまうレベルなのか、俺…。
おっとリアル過ぎて忘れていたがこれはゲームだったな、プログラマーがコミュ障で同志に配慮してくれたのであろう、そう思いたい。
そんなことを考えてる内に校長室の前までたどり着いた、とりあえずノックするべきだろうか。
木で作られたドアがトントンと子気味いい音を奏でる。
「はいはい、どうぞどうぞ」
とても校長とは思えない威厳のない声とともに現れたのは桃色の髪を持つ、小柄で可愛らしい少女だった。
ツインテールの髪をぴょこぴよこさせながらニコニコとこちらを見ている。
迷子かな?えっと、こんな時どうればいいんだ!
「えっと、お嬢ちゃん?校長先生はいるかな?」
途端に少女の顔から表情が消え失せていく。
「だ…」
だ?
「誰がお嬢ちゃんか!私が校長先生なのだー!」
…えっ?