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まさかの出会い

寝る前投稿します。


ご意見ご感想ありましたらよろしくお願いします。

「ここだな」思ったより早く森の入口についた桜児。早速ベレッタを取り出しマガジンを入れスライドをバック、弾を装填させる。


「あ、でももしかしたら他の冒険者も居るかもしれないな、、、気をつけよう」


なるだけ気配を探りながら森に入ると直ぐにデカいネズミの群れを見つける、全部で7匹だ。



(名前のとおりだな)全長80cmくらいはある、一匹一匹ではそんなに問題は無いだろうが数が集まればただの人間では殺られてしまう事もあるらしい。雑食系でよく畑を荒らすので間引く意味でのクエストだそうだ。



距離は約5m、投げナイフなら確実に殺れる距離だがここは慣れる意味でもベレッタで狙いをつける。

当たり前だが桜児に射撃の経験は流石に無い、だが投げナイフや弓に比べれば複雑な事はない。何故ならば子供でもヒキガネを引ければ殺しができる武器、それが銃なのだから。


茂みの中で桜児はベレッタを構える。


両手でグリップを握り胸から真っ直ぐ腕を伸ばす、両手から腕の付け根迄綺麗な三角が出来上がる。


一つ深呼吸をし、、、止める。


タァーーン!


発砲音と共に1匹のビックラットが動かなくなる、成功だ。


ビクッとねずみ達は体を震わせ逃げようとするがすでに射程圏内から出ることは叶わなかった。



しっかり7発の弾丸で7匹のねずみを仕留める事に成功し手応えを感じる桜児。


(イケる、イケるぞ!)小さくガッツポーズをする。5〜15mではまず問題は無い、しっかり狙った所に飛んでいく。途中ワンハンドでも撃ってみたが俺の力なら充分反動を抑え込める。


「これなら全部想定範囲だ。出来るぞ、成宮流銃闘術が」


銃を拳と考え動きその延長線上の物を倒す遠近両用の戦闘術。


ワクワクする気持ちを抑えながらネズミの死骸に近づきナイフでシッポを切り落とし鞄にしまっていく。



「さて、次の獲物を探そうか」ゆっくりと森の奥へ進み出す。


10分程歩いたが其の間ビックラットには会わず代わりにスライムを数匹狩ったがこれがなかなか骨だった。最初銃で狩ろうと再び発砲したがスライムは核に当たらないと死なず逆に弾が当たるとオーバーキルになるようで爆散してしまう、だから途中からは刀で薄くスライスにしてやった。それと証明部位も核だったのでスライムには銃の使用は御法度だ。


「ネズ公がいないなぁ。発砲音でにげちゃったか、、、」とその瞬間こちらに走ってくる人の気配が桜児に届く、ベレッタを素早く空間に仕舞い刀に手を添え腰を落とし居合抜きの態勢をとる。



気配の方向をジッと目を向けるとそこに現れたのはなんと昨日の女の子2人組だった。


「え?」


「あー、あんたは昨日の!と、とりあえず逃げてぇ!」走る速度を緩めず俺の両腕を2人が掴み走り出す。


「な、なんだいきなり!」


「ラッシュボアよ。あんなの本当は森の奥にしか居ないはずなのに何故か居たの!多分さっきからした大きな破裂音に興奮して出てきたのよ」


リカリカの方もうんうん頷いている。


すると視界に土煙りをあげながらついてくる一体の魔物、巨大な猪だ。


「アレに突っ込まれたら一発であの世行きになっちゃう!普通は銀クラスの冒険者がパーティを組んで倒すモンスターなんだから!」


と言っても到底逃げ切れるスピードでは無い、距離はどんどん縮まっていく。


「2人とも離せ。原因はどうやら俺のようだから俺が片づける」


「はぁ、あんた何言ってんの?HRはいくつ?」


「1」


「死にたいわけ?!」


「強さとランクは関係ない、いいから離せ!」俺の強い剣幕に2人は手を離し足を止める。


「離れてろ」再び腰を落とし構える。


「し、知らないからね!行こうリカリカ。リカリカ?」動こうとしないリカリカに俺は再び「離れてろ」と声をかける。


ようやく動いたリカリカを引っ張る勝気娘、2人は木の影に隠れたようだ。


「さて、、、」目の前に迫ってくる巨大猪、地球の牛より2回りはデカい。


ベレッタを使えば楽だが2人には見せない方が良さそうだ。ならば、、、




2人は見た、桜児の素晴らしい動きを。まるで英雄の絵画を見るように魔物を仕留めた様を。


紙一重でラッシュボアを交わしたと思ったその瞬間、雷のような素早さで刀を抜き放ち首にむかって一閃。ハッと気づいた時にはラッシュボアの頭は宙を舞っていた。



「ふぅ」刀を振り血をとばし更にマントで拭い鞘に納める。


ビクビク動く猪の体にあわせて首から血が噴き出てる。「んー、どうしたもんか」俺はギルドで貰った本を取り出しペラペラめくる。


「あった」


<ラッシュボア>

巨大な体躯を持つ猪。巨体に似合わない素早い動き、それを活かした突進ぐらいしか攻撃方法を持たないがそれが極めて危険。分厚い毛皮に覆われ防御力も高い。優れた魔法使いが一緒でないときは素直に逃げるのが得策。証明部位は顔にある小さな牙だが毛皮や肉も利用価値が高く重用される



「ふむ、、、で、2人は出てこないの?」


俺は隠れた2人に声を掛けるとゆっくり出てくる。


「あんた何者?」と目を丸くしている勝気娘。


「失礼です、ロザミア!あ、ありがとうございます。昨日今日と2度も助けて頂きました」丁寧に頭を下げるリカリカ。


「そうね、一応礼はするべきね。ありがとうイケメンさん」


イケメン?嫌味か、、、。


「いや、昨日も今日もたまたま居合わせただけだし。それにこいつは俺の所為みたいだから気にしないでくれ」言いながら俺は飛んだ頭から牙を取る。


その作業をジッと見ている2人。「帰らないのか?俺も今日はもう街に戻るつもりだけど」


「良かったらご一緒したいです」とリカリカが言うと驚いた顔でリカリカを見るロザミア。


「いや、俺はソロだし、、、」色々と見せたくない物もある、この死骸も空間に仕舞おうと思っているし。


「是非お礼させて下さい!」リカリカの勢いにびっくりすると恥ずかしそうに顔を伏せるリカリカ。あのチンピラをボコボコにしてたとは思えない。


「あー、じゃあメシを奢ってくれ。先にギルドに戻ってくれないか?必ず行くから」


その言葉に嬉しそうに頷き走り出すリカリカに困惑しながらロザミアはついていく。



「メシぐらいならね、、、悪い気はしないし」俺は手早く猪を捌きしまっていくがサイズがサイズだから時間がかかる、ようやく終わった時にはたっぷり1時間はかかってしまった。



「じゃあ街に戻りますか」再びベレッタを出し森の出口へ歩みだしたー


補足になりますが空間には生きてる物は入れられませんが生ものは腐りません。


本日もしかしたら人物紹介と言う名の人物補足を投稿するかもです。

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