修羅場前編
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ミローの街に着いたのは結局夕方になってしまった。あの後ワラワラとビックラットを発見してしまい弾を全て使ってしまった。
途中からビックラットが居なかったのはどうやら発砲音ではなくラッシュボアの所為だったと思われる。
「お、無事帰ってきたな!お疲れさん」門番さんが声をかけてくれる。
「ありがとうございます、また明日もよろしくです」
「おーう」
知り合いが少しずつでも増えると嬉しいもんだ。
「でも本当に待ってるのかな」何て考えてるとギルドの前には見覚えあるシルエットが。ロザミアとリカリカだ。
向こうもこっちに気づいて走り寄ってくる。
「遅い!」いきなり怒られた、、、。
「、、、すいません」何か下手に言い訳したらひどい目にあいそうだ。
「ロザミア!すいません、本当失礼な事ばかり」とリカリカが謝る。
「いやいや、待たせちゃったのは確かだから。とりあえずクエスト報告してもいいかな?」
「もちろんです」
2人を伴って中に入ると夕方だからかかなりの賑わいを見せるギルド内でエーラさんとミリアさんが丁度話していた所に出くわす。
「あ、エイジ!お疲れ」「エイジくん、お怪我は無いみたいで良かったです」
「お二人共ただいまです。ミリアさん、クエスト報告いいですか?」
「もちろんです。ではカウンター迄どうぞ」
「はい。2人は先に座ってなよ」
「了解です」2人は空いてる席を見つけて動き出す。
「ねぇ、エイジ」「はい?」エーラさんに呼び止められる。
「誰?あの小娘達」ん、何かピリッとするな。
「ちょっと昨日色々あって、、、知り合いってほどでは無いんですが今日もたまたまクエスト先で」
「ふーん」意味深な感じでキッチンの方に去っていく。
何か気にされてる?ま、まさかねぇ、そんな自惚れ屋じゃないよ、俺。
とりあえず軽くドキドキしながらカウンターへ向かう。
「改めてお疲れ様です、エイジくん。では早速証明部位をお願いします」
俺は鞄からシッポ×34本スライムの核×12取り出す。
「いっぱい狩りましたね?!」
「たまたま群れが居たんで。後クエスト以外で倒した魔物の部位もあるんですけど平気ですか?」
「平気ですよ」
ラッシュボアの牙も取り出すとミリアさんの顔色が一気に変わる、ちょっと面白い。
「エイジくん、、、一応確認しますがラッシュボアの牙ですか?」
「はい」
「1人で狩ったんですか?」
「はい」
「怪我はありませんか?」
「はい」
「どうやったんですか?」
「これでズバッと」腰の刀に手をそえる。
「、、、ちょっと待っててください」と言いミリアさんは奥に消える。何かマズイ事したのかな、不安になってくる。
「お待たせしました、クエスト報酬は銅貨9枚、鉄貨2枚になります。そしてこちらがラッシュボアの報酬で金貨1枚になります」
「ありがとうございます」貰ったお金を小袋にしまう。
「なおエイジくんは一気にGHR4へ、カラーは銀になります」
「本当ですか!」
「こんなジャンプアップ、私は初めて見ました。エイジくん、強いんですね」
「いや、たまたまです」
「稼いでくれる旦那、、、」俺をジッと見るミリアさん。
「へ?」
「いえ、こっちの話しです、、、ではまたこれに触れてください」
クリスタルが出てきた。俺が触れると再び光が集まり消える。OKです、とミリアさんに言われた。
「じゃあ失礼します。明日もまたクエストを受けに来るんでよろしくです」
「はい、了解しました」
ペコっと頭を下げて行こうとすると「変な虫に気をつけてくださいね」と声をかけられた、、、。
うーん、あの2人は、、、居た。ガヤガヤした客の間を抜けて2人の座るテーブルにつく。
「お待たせ」
「平気だよ。よく考えたら自己紹介すらしてなかったね、あたしはロザミア・リステンバーグ。で、こっちが」
「リカリカ・ミリカです。2度も命を救っていただき本当に感謝しています」
「いや、気にしないで。俺はエイジ・ナリミヤ、よろしく」
「エイジか、よろしくな」「エイジ様ですか、よろしくお願いします」本当に正反対な2人だな。
「エイジはどこで剣を習ったんだよ?あたし達の師匠より強いぞ、、、あ、今更だけど歳はいくつ?」
「爺ちゃんに習ったんだよ。歳は17」
「年下かよ!あたしらは18だけど今更敬語とかは辞めろよな。それよりすげー爺ちゃんだな、、、でも何で冒険者に?あたしらみたいに試験か?」
「年上だったのか。とりあえずお言葉に甘えるよ。ところで試験って?」
「あたし達は王都学校の戦士学科の生徒でそこの卒業試験が一年以内に無事銀の冒険者になるってヤツなんだ」
「へぇ、学校の。でも何でミローまで来たんだ」
今度はリカリカが喋り出す「王都には騎士団が居まして王都の周りを常に管理してるんです、だから魔物の数も極端に少ないので。王都から近く魔物のLVも量もバランスがよくかつダンジョンもあるミローの街は1番ランク上げに適してるんですよ」
コクコクとロザミア。
「なるほどね。俺はそういう理由は無いよ、爺ちゃんが死んじまってじゃあどうやって生きてこうかって考えたら冒険者が適任だったってだけさ」
2人共しまったって表情になったので気にすんなと付け足す。
「とりあえずお腹すいたね、あたし達もエイジの事待ってたからペコペコなんだよ」
「俺もペコペコだ。えーっと、、、」キョロキョロすると直ぐにエーラさんと目が合うと近づいてくる。
「モテモテエイジ、注文か?」おぅ、真顔ですよエーラさん。
「エーラさん、何か怒ってます?」
「別に」いや、怒ってますよね?
「エイジ、何だよこの感じ悪いおばさん」
ドカーン、巨大な爆弾が投下されたー
ブックマークの数が50を突破してました、皆様ありがとうございます。
少しずつでも楽しみにして頂ける方が居ると感じれて嬉しい限りです。




