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第二話 ザマの戦い
「あぁ…なんてカンタブみたいな人生なんだ…。」
クルヌンティウスはとりあえずドンキでつけまを買った。
「もうすぐクリスマスだなぁ…蝉の声が聞こえる。」
「…隙あり!」
ツプタンコスが前方回転受け身だけで追いついてくる。いつもの光景である。
「とりあえずジンジャーエール飲もうぜ。」
「いつものことながらほれぼれするくらいRockだな!Fooooo!」
ファミマで例のアレを買うとクルヌンティウスは言った。
「やはりマヨネーズの油分はノイローゼと大きな関係があるな。」
「あ、石川だ!」
通りの向こうで歩いている石川はさながらダーツの矢のようであった。
「石川ー!おい石川ー!」
無論石川は時速150kmで歩いているので気づく由もない。
「畜生…石川さえ捕まえれば一獲千金のチャンスだったのに…。」
六本木の夜はそうやって五本木へと移り変わりゆくものであった。