第一話・変な出会い
ゆ〜きやこんこん、あられやこんこん、ふってもふってもしんしんつもる〜♪
あたしたち「ドール」は幻の少女「アリス」をまねて造れれた。
でも、けして「アリス」に似た「ドール」は造れなかった。
「アリス」は汚れない、宝石よりも輝いていて、どんなものより美しい。
あたしたちは「アリスドール」と呼ばれた。
日本。
東京。
真冬。
雪が降っている。
「寒い」
少年――高坂晶13歳。
背の小さい、茶色の髪の少年だ。
彼はいま、学校の帰りであった。
授業中に雪が降り出したことは知っていたが、なぜか教室に上着を置いてきた馬鹿だ。
晶は急ぎ足で家に向かっていった。
その途中・・。
「・・・?」
晶の目には、何かが映った。
眼の前を、鞄みたいな物が二つ、猛スピードで通り過ぎた。
そして・・電柱にぶつかった。
一つがパカリと開いて、中から何かが出てきた。
――人形だ。
もう一つは、宙に浮いたまま開いた。
そして、中から人形が出てきた。
「ほら見なさい。だから言ったでしょう。危険よって」
「で・・でも〜・・寒いだもん!!」
喋った。
ボクは聞いたぞ。しっかりばっちり。
人形が喋ったところを。
オトナっぽい口調の人形が晶に気づいた。
「あら、人間じゃない」
「え!?人間!?」
二人(?)の人形が晶に向かって歩いてきた。
そして、二人は晶を見渡す。
「まぁまぁね」
黄金色の腰まである、長い髪を上のほうでちょっとだけ、結んでいる人形が言った。
「は?」
「意味が分からない?それもそうね。あなたがわたしたちの「契約者」になるかどうかのことよ」
「契約者?なんの」
「アリスドールの!」
今度は、青色のセミロングでカールがかかった髪の少女が言った。
「アリスドールってね・・・・・・」
数分後。
「なの!わかった?」
「三十字以内でよろしく」
「つまり、「幻の少女「アリス」に似せて造られたのがあたしたち「アリスドール」」
「なるほど」
晶は感心した。
「で?」
「はい?」
晶は長い髪の少女に言われ、きょとんとした。
「どうしてくれるの?貴方と話していたらドレスが雪でびしょびしょ。どう責任とってくれるのかしら?」
「・・・ボクの責任じゃないブフッ!?」
突然晶に向かって、雪玉が投げられた。
しかも凄まじいスピードで。
「うるさいわね。もんくあるのかしら?」
「ありますあります。おおありでぼほっっ!?」
また、凄まじいスピードの雪玉が投げられた。
しかも、さっきより硬い。
「で?」
多分、さっきより怒っているだろう。
もう雪玉の用意をしている。
「わ・・わかりました。どうぞ、ボクの家へきてください」
「よろしい。ひなぎく行くわよ」
「ふひ?」
「何雪食ってんだ!!」
「もひもひもひ・・おいひー!!」
「うまくない!!」
「そうよ。ひなぎく。さっさと行くわよ」
「はーい。でもでも、アイリス〜」
「食べ物なら、このコの家で貰いなさい。いっぱいあるから」
「ホント!?いくいく絶対行く!!」
こうして、晶は余分な物を持って帰ることになった。
だが、晶知らない。
この人形たちの運命を・・。
その後、晶は風邪をひいた。