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3.5

俺が「恥ずか死」をして、しばらく時間がたった。

あたりは日が暮れていき、この世界に来ての初めての夜になった。

夜、夜・・・といえば!!お風呂だ!!!!

俺は今猛烈にそわそわしている。

だって女の子の体だぞ!?自分の体でも緊張するじゃんか!?

「もう夜になったね~。海人くん?何そわそわしてるの?」

「そんなしてたか?!い、いやぁ・・別に、なんでも・・・ない?」

「何で疑問形?・・・っあ!そうだ、海人くんがそわそわしてる理由分かっちゃった!」

そんなことを言いながらニヤニヤするルーさん。

俺、今もうすっごい恥ずかしいんだけど。これが『クッ、殺せ!』ってやつなのか?

「それはズバリお風呂だね!」

「そうだよ!なんか罪悪感あるじゃん!?でも、入らないと体が気持ち悪いし・・・。」

「何、そんなこと気にしてんの?今の体は女の子でしょ?普通に入ればいいじゃん。」

「それが無理だから言ってるじゃんか?!」

「じゃあ、目隠しして体洗ってあげようか?」

何それすごいエッチ!!

「いやそれ半分ルーさんの願望なんじゃ・・?」

「それもある。」

「あ、そこ断言するんだ。」

「でも!海人くんと一緒に入りたいなっていうのもあって・・・。」

すっげぇ色っぽい。こんなおねだり男の時にしてたらすぐ食いついてる自信がある!

「い、いや、まぁそれなら一緒に入っても・・・。」

バカヤロウ、俺!何簡単に乗せられてんだ!童貞か?いや、童貞だったわ!

今の俺は女の子なんだぞ!しっかりしろ!俺。

そんなことを考えているとルーさんがくすっと笑ってこう言ってきた。

「冗談なのに信じちゃってやんの~。一緒に入るわけないじゃん~。」

何コイツ?今すぐ殴りてぇ。

「冗談だってわかってたし~!どうせそんなことだろうと思ってたけど、あ!え!て!乗ってあげたんだからな!」

「はいはい。そういうことにしといてあげます~。」

なんか子ども扱いされてないか?

「私は今からお風呂に入るけど、絶対に覗かないでね?」

「なんだよ!さっさと行けよ!」

そして、ルーさんは部屋から出た。


あ~暇だな~。やはり女の子のお風呂の時間が長いのはどこも一緒だよな~。

そういや、まだこの家何の部屋があるかまだ見てないんだよな~。

俺はお風呂を待っている間に家の探索をし始めた。


布団はちゃんと二つあって~・・・って、寝室一個しかねぇ!

キッチンもあって~・・・いや~ほんとに前の世界が引き継がれてるんだな~。

一軒家なんて俺住んだことないから何だかワクワクするな~。

ジャンプしても下の階の人に迷惑かからないし、・・・っていうか俺の家の周り建造物なかったんだった。

そんなことを考えている間に奥の部屋の方からドアの開く音がしたので行ってみるとお風呂上がりのルーさんがいた。ほんのりと湯気を纏うルーさんに少しドキドキしているとルーさんがこう言う。

「次、海人くんだけど、一人で入れる?」

「入れるし、っていうか俺はもう女だし?!そんなこと余裕だし?!」

俺はすぐさま脱衣所に入った。

逃げてはないが、このままでは分が悪い!

まずはお風呂に入ってゆっくり考え…って危ない!!

なんて狡猾な罠なんだ!?

危うく何の覚悟もなしに自分の体を見るところだった!

まず落ち着け、俺。現に今俺は女の子なんだ。自分の裸を見ても何の問題もなかろう。

いやだめだ!?これじゃあ、ただの変態じゃないか?!

考えろ俺!どうにかして裸を見ずにお風呂を乗り切るんだ!!!

俺は考えに考え、ある作戦を思いついた。

タオル巻けばいいんじゃね?と。

よくあるじゃないか~、あのプールの授業とかでタオルを巻いた状態から着替えるやつ。

それに上の服は鏡を見なければいいし・・・。


そう思った俺は早速上の服を目をつぶって脱ぎタオルを巻いた・・・

脱ぎ捨てた服を見て俺は思う、まだ子供だもんな~。

そこにはブrっ・・じゃなくキャミソール?があった。

なんか神様も配慮してんのかな?

そんなことを思いつつ、ズボンと下着を脱いだ。

そう、今俺は!!タオルの下には何も来ていないのである!

いや~乗り切った~、と思っていると、あることに俺は気づいてしまう。

ダメだ!これ体洗うこと考えてないじゃん?!

いや、最悪見なければいい、そう、見なければいいのだ。

そんなことを免罪符にして泡のついた手で体を洗っているが・・・。


・・・なんだこれ。肌すっげぇ柔らかい。


自分で言ってて気持ち悪いとは思うがやっぱり体も女の子なんだなと改めて思う。


ひとしきり体を洗い終え、俺は浴室を出た。

着替えなどを取ろうと手を伸ばし・・・


・・・・


・・・・見てしまった。

タオルが偶然にもするりと落ちてしまった。

俺はとうとう裸の女の子を見てしまうのであった。

俺はすぐに顔を隠そうとしたが・・・


・・・・


・・・・あれ?

なんか別に、思ったより何も感じない。

そんな恥ずかしいとか興奮するとかそんな気持ちが一切湧いてこないのだ。

そういえばお風呂の時といい、今といい、全然興奮とかしてないなぁ・・・

って?!もしかして俺の心まで女に浸食され始めているのか?!

ダメだ!そんなことは絶対にない!俺は男だ!!

そう思い自分の体をもっとまじまじと見て、どこか興奮する場所を探していると、胸の方に視線がいった。

胸・・・ない・・・。

キャミソールだったし、洗ってた時もなんかちょっととか思ってたけど!?なんかこれはこれで違うくない?!

そうして、俺は初めての女の子の体を見たのに何かを得られるどころか何かを失ってしまったような気がするのであった。

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