2.5
「それじゃあ、魔法をかけるよ~。」
「はい、お願いします。」
あの後俺の男の尊厳を捨てたおねだりによって、意外にもあっさりとルーさんはOKしてくれた。
男になる魔法って、変身みたいってルーさん言ってたから、もしかしたら元の姿ではないのかも。
それはそれで第二の人生を送れるからいいか・・・。
いやそもそも俺の魔力次第だからどれぐらい男でいられるかもわからないんだけどね。
「それじゃあいくよ!!!」
その言葉の後、ルーさんは何やら呪文を唱えると、俺の体が光り始めた。
やっぱり魔法って光る系多いんだ!
などと思っている間に、俺の体は・・・・
・・・・????
・・・・変わらない!?!?!?!
え?なんで・・・?
「る、ルーさん。ほんとに魔法って発動したんだよね~?」
「多分発動したはずなんだけど・・・、わたしも初めてだからあんまりわからないかも・・・てへ。」
いや、もしかしたら俺の体どこかは男になってるのかも・・・?
俺はとりあえず体中をくまなく探した・・・
が、特に体の一部が変わっているわけでもなかった。
え?俺の魔力って・・・もしかして、ない?!
「なぁルーさんや、この世界の人間って全員が魔力を持ってるわけではないの、か?」
「基本的どの人間でも魔力は多少なりともあるはずなんだけど・・・。」
「じゃあルーさんの魔法が失敗した?」
「いや、魔法もジョブ的に基本的には失敗はないはずなんだけど・・・。」
「も、もう一度やってみよう!次はちゃんと男になるかもしれないし・・・。」
「そ、そうだね。もう一度やってみよっか。」
もう一度やってみると俺の体は・・・・
・・・・
・・・・うん、わかってた。
俺の体はついに男になることはなかった。
「俺って魔力ないのかよーー!?!?!?!?」
「そ、そんなに落ち込むことないよ~。魔力がない子でも優等生にもなった子が・・・いたような、いなかったような・・・。」
「そこはいるってはっきり言ってくれよ!!!」
「まぁでも能力だけじゃなく座学もあるから何とかなると思うよ。」
座学って、異世界に行っても勉強しなきゃならないのか・・・。
「そういや、座学ってどれぐらいのことを勉強するんだ?」
「方程式とか中学生と同じくらいのレベルだと思うから、海人くんだったら簡単だとは思うよ。」
ま!じ!か!
これは青春をする以外にも勉強で無双できるじゃないか?!
「あ、でもこの世界の文法とか初めて見る英語みたいな感じだからこの一か月で覚えきろうね!」
ま、じ、か、
こ、これは結構しんどそうだな~。
「まぁ、ひとまずこの一か月で女の子の生活に慣れよっか。」
どうやら俺が男に戻るにも学校で青春を送るにもまだ時間がかかりそうだ・・・。
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