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さて、せっかく家に入れたのだが、今、本当に状況が混乱している。
自分の体は女になっているし、女神様?のルーさんが俺と一緒にここの世界に来ているんですが・・・。
あ、もしかして、俺のためにちょっとだけチュートリアルみたいなのがあるのかな?
学校に行ってもらうって言ってたけど、俺一人でどうにかできそうになさそうだなとか思ってたし・・。
「ルーさん、はどうしてここに来たんですか?」
「それは~、私もここで住むからですよ~。」
・・・んん?!?!?!???
え?何?何があった?!ルーさんはあそこで働いていたんじゃないの?!
俺が動揺していると、ルーさんは俺にこう言ってきた。
「まぁ、そりゃ動揺はするよね。私も言われたとき最初はびっくりしちゃったし。」
ルーさんは少し間を空けてこう言ってきた。
「なんでここに来たのだろう?ってことだよね?」
「そうですね。」
やっぱりなんか声も高い気がする・・・。
「理由はね~。私も海人くんと同じように見つかったからだよ!」
「見つかった?見つかったって何が?」
「海人くんと同じように適合する世界が見つかったことだよ。」
「適合?俺ってもしかして前世の善行とか決まったとかじゃないんですか?」
「え、そうですよ。普通に適合するかどうかで転生するかの審査があるんですよ。」
えぇ・・・なんか、聞いて損したなぁと俺は思った。
「俺が適合したって、どう適合したんですか?」
「海人くんはもっと楽しい青春を送りたいという願いと一致してこうなったんだよ。」
「まぁ確かに俺の学校生活では、モテないし、友達も少なかったから・・・。もっと人気というか、青春したいな~とか思っていたけど。」
「じゃ、じゃあ、ルーさんは何が適合したんですか?」
「それはね~。あなたの体を見ればわかるでしょ!」
「え?俺って本当に女になったんですか?」
「まぁ、それはそうだね~。何なら触って確かめてみる?」
「いや、遠慮しときます・・・。」
さっきちょっと触ったけど!!!?!
「私の願いは性転換した男の子を弄びたい!ってことだったんだけど、わたしが転生の審査を受けたときはちょうどその世界が見つからなくて保留になったんだ~。」
「それで保留が今回いけるようになってこうなったんだ~・・・って!?さっき性転換した男の子を弄ぶとか今言ったよね?!?!」
「うん、それがどうしたの?あ!もちろん嫌がることはしないけどね。」
「いや、さらっとえげつないこと言うからびっくりすんだけど!?!?てか、性転換した男の子になんで俺が選ばれたんだよ?!?」
「それは、神様の審査の結果だからわからないけど、私的には容姿はいいし言うことはないよ?ていうか、海人くんでほんとによかったよ。」
この面食いめ、とは思いつつも、もし俺が女だったら、前世?でモテモテだったのにな~。
まぁ、男子からだけど・・・。
「まぁ、この話はいったんおいておこう。でだ、俺は学校に通うって言われてたけど、どうすればいいんだ?」
「学校に必要なものは家にあるから、海人くんは女の子に慣れてから学校に行ってもらいます。」
「学校っていつから始まるんだ?」
「1か月後だよ。」
「まだ結構時間が空いててほっとしたよ。」
どうやら学校までは意外と猶予があるらしい。
学校が始まる前に俺は女に慣れないといけないのか・・・。すっげぇ心配!!!
男子の交友関係って結構軽い感じが多いけど、女子の交友関係って難しいって聞いたことあるし・・・。
「そういや、俺って男に戻ることってできるのか?」
「た、多分できると思うけど、私ぐらいの魔法の使い手じゃないとできないと思うかな~。」
「できるの?!?!ってか、私ぐらいってそんなにルーさんすごいんですか?」
「いや~、まぁ私は神様からもらったものが『大魔法使い』っていうジョブだから。」
「じゃあ戻してよ!?!?俺男子に好きにならないといけなくなるじゃん!!」
「あ、そこは大丈夫だよ。ここの世界は同性愛も普通にあるから。それに、私が使える魔法は変身みたいなものだから海人くんの魔力が尽きたら変身解けちゃうよ。」
「永遠に戻れるってわけじゃないんだ・・・。」
でも、もしかしたら能力こそ身体強化の俺だが、魔力に関してはめちゃくちゃ多いかもしれない!
「でも、一回やってみてほしいな~。ルーさん。」
俺がそう言うと、ルーさんは少し考えた後、いたずらっぽく俺にこう言ってきた。
「え~、じゃあお願いの仕方があるよね~。お願いするときってなんていうんだっけ?」
なにっ!?!
う~・・・、これをしてしまえば、なんか男としての尊厳が失われてしまうような気がする・・・。
だがしかし!魔法さえかけてもらえれば俺は男に戻れるのかもしれない!!
俺は一息ついてから、恥ずかしさを必死にこらえながらこう言う。
「ま、魔法使ってくれないんですか?ルーさん・・・。」
ルーさんは「やっぱり、いいな・・・。」とにやけながら倒れた。
そんなにいいものなのか?と部屋の隅にある鏡に向かってさっきと同じことをしてみる。
「使ってくれないんですか・・・。」
次の瞬間俺は尊さのあまり倒れてしまった。
うん、俺もこれはムリ・・・。
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