6.ちょっと待って。誰目線?
???side
「良いのですか?自由にさせて」
「良くは無いだろうが、私たちに作り出すのは無理だろうねぇ」
「それはそうですが」
「あれは野放しにしちゃいけないものだよ。商業ギルドを頼ってくれたお陰で気付けたが、もしあれが許可無しだったら、想像するだけでも恐ろしいねぇ。」
「そんなにですか?」
「ああ、なんで誰も作らなかったのか不思議に思うくらいには凄いもんだ」
「楽しそうですね」
「当たり前じゃないか。世界がとんでもなく変わる瞬間に立ち会えてんだ。この世界の人間としても商業ギルドとしても楽しめなかったら商人として終わりだよ」
「確かに僕もワクワクしてます」
「商業ギルドが関われた事を神様に感謝しなきゃねぇ」
「監視も付けない予定ですか?」
「あの子を見張る方向では監視は付ける気は無いさね。護衛は付けさせてもらうけどね。あの子の踊り?と歌?とやらを見させて貰ったが、あの子が夢中になったのも頷けたね」
「素人でやったことはないとおっしゃっていましたが、それでも心が動かされました。もしその道を極めた人だとしたら」
「そういうことさぁね。」
「どうなりますかね。」
「あの子が辞めない限りは、どうやっても世界は躍進していくだろう」
「音楽とアイドル?でしたか?何年かかるか分かりませんが、僕の目が黒いうちにお目にかかりたいです」
「それを全力で支えてやって、それを聞いて新しくその道を志す人も育成していこうかね。」
「ええ、きっと良い方向に進みますよ」




