18.ちょっと待って、来てくれるかな
父親がオドオドしながらも家に抱っこしたまま連れ帰ってくれた。
家に近づく度に、本当にイスナは来てくれるんだろうか、という気持ちが強くなっていく。
「パパ、イスナ来てくれるかな?」
「パっ…来てくれるといいな」
「うん!でも、イスナがやりたいって言ってくれたら、練習場所どうしよう」
「パパはそういうもんに触れてきたわけでも理解はねえが、パパがなんとかしてやるからな」
「ほんと?」
「ああ、というかセレナは、事務的なことは苦手っぽいしな」
「え!?なんで?」
「そんな気がしただけだ」
「確かにそうだけど…」
「音のことは分からんが、そういうのはパパに任せなさい」
パパと呼んだことが嬉しかったようで、父親はルンルンしながら一緒に家に帰る。
明日、晴れてくれるだろうか。
自信は無さそうだったから、もう少し明るく、前髪もバッサリ行ったら120点だと思う。
なんせ私がピーンっと来た人だし
これだけ早く1人見つけれたのは僥倖だ。
レッスンのやり方なんて受けたことないし、ボイストレーニングだって数回しか受けたことがない。
だからこそ、記憶が曖昧だったりする前から練習を付けれるのは、こっちからしてもメリットで、成長の観点でもメリットだ。
うーーーー、楽しみ!!
「あーした晴れになーれ!」
「なんだそれ」
雨になれって靴をぶん投げる人が居るかもだけど、どうしても晴れになって欲しいから、つい言ってることを変えて靴を飛ばしただけで、嘘を言うのもなぁなんて考え込む。けど、どっちでも良いか
「晴れになるおまじない」
「?なるほどな」




