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異世界転生したのはいいけど、音楽が無いんですが!?~クラシック?いいえ、アイドル育成します!  作者: Y
ちょっと待って。音楽を作ろう

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14.ちょっと待って。大盛況か…分かりません!

全てを弾き終わった後、椅子を引いて立ち上がる。

周りがどんな顔をしているのか、どんな表情をしているのか、ようやく見渡しながら見る。


ただイマイチ周りの人たちの顔が分からない。


そっか、この世界に音楽そのものが無かったから、どう反応するのが正解か、そもそも今のが何かも分からないのかも、と思い、口を開く。


「あ…えーぇっと、皆様こんにちは。今お聞き頂いたのは、”音楽”と呼ばれるものです。

この世界には無い文化ということは知っています。今さっき声を出していたものは、”歌う”という行動でして、、」


なんて言えば良いのか分からない。何を言ってるかも理解できないくらいテンパっていると、ギルドマスターが肩にゆっくりと手を添えてくれる。


「この子は、この世界に聴いていて心が動かされる”あいどる”と言うものを作りたいようでねぇ。

ただ、この子があいどるになることは考えていないんだ。

あいどるというものは、劇のように身体を動かしながら、今この子がやった歌うというものを同時に行うらしい。

人を見つけるまで暫くは、あいどるの音楽とやらをこの広場でやってくれるとのことで話は纏まっているから、よろしく頼むよ。」


「…あ、あの、その音楽を聞いた?ら、どうしたら、良いんでしょう?」

「あ、はい!音楽によって聴き方は変わります。

アイドルがこうやって歌って踊っているときは、応援するものを作りますので、それを持って楽しんで下さると幸いです。」

「拍手では無いのか?」

「アイドルは歌っている最中に、こうして!というときに、その行動をすることが多いので歌い終わってからは特に何も。

基本は舞台から去ることが多いので、その時に名前を呼んだり手を振ることがアイドルは多いです」


アイドルと言っていいか分からないけれど、メンバーの頭文字を取った4人組の彼らは、歌を覚えている前提ではあるけれど、必ず決まったコールがあり、”はい!はい!”や手を叩くときは、きちんとリズムを教えてくれる。

月が入ったソロの彼や、二次元の星が入ったチームに居る黄色がモチーフの人は、始まる前や歌っているときに振り付けを教えていた。


逆にクラシックなら、聞いているときは静かに、終わったらスタンディングオベーションや拍手をしているイメージだ。


音楽によって異なるし、アイドルはペンライトは基本共通してあるが、応援や聞き方はアイドルのグループ1つ1つ異なる。


そして何より


「アイドルは、1度舞台から去った後に、”アンコール”と言い続けると、数曲おまけで聞けます。

ただ、最初は難しいので、アイドルを集めたら、分かりやすくする予定です。」


そう、アンコールの文化は必須だ。

通い詰めたアイドルグループなら、大体このくらいに言い始めると良いとか覚えるし、知らなければ周りが言い始めるのに合わせればいい。

この世界では、完全初見だけど、私がどうせ観客席から”アンコール!”と言うし、慣れてもらうまでは言うつもりだ。


ラップがメインのグループになると、ペンライトからリングライトになったり、応援方法が変わったりするけど、原則は応援グッズを持って、人の迷惑にならないように振っていれば問題は無い。


本当に、こんなこと考えてたら、あの無理があるだろってレベルのコールを要求してくるけど、死ぬほど一体感が出て楽しい4人組グループが恋しくなってきた。

鼻の奥に何か感じるものがありながらも、質問に答えていき、深々と頭を下げて手を振りながら、ピアノから離れる。


「セレナ~~!!」


父親と母親が去る時にこうしたら良いというのを聞いてたのか実現してくれたようだった。


アイドルのライブを実現出来たら、最初は最前を取って、慣れるまでは目立つが応援をしっかりやろう。

けど、最初はミニライブだよなぁ…

まだメンバーは1人も決まってないし、構成も決まってないが、夢だけは膨れ上がっていく。


口笛で応援を表すのもアニメとかでは見たことがあるが、この世界にはそれも無い。

大成功したかどうかは分からなかったけれど、ギルドマスターや職員の方、家族はお疲れ様という目を向け頷いてくれて、初ライブは幕を閉じた。

年も明けて、4人グループのライブに当選していたので久々に行くんですが、作中の通り、曲を全部知らないと終わりに近いので必死にコールを覚えてる今日この頃です。

ただ、誰のことか分かった方は是非楽しいのでライブ映像だけでも見てみてください。

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