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めざめ

転生後のお話です。

4人の男達に囲まれ殴られた。


俺はソロの冒険者であり、モンスターを狩れるほど強くはないのでいつも薬草を採ってくる仕事をしていた。剣や防具など持っていないし頼れる仲間もいない俺は、無理にモンスターと戦ってケガをしたら食っていけなくなる。そう考えて毎回薬草採取の依頼ばかり受けていたのだ。だから村の外れの比較的安全な森に薬草採取に来ていた。それなのに...


「勘弁してくれ。この薬草はアンタたちが先に見つけたって知らなかったんだ!」


俺は這いつくばり男たちに必死に許しを請う。薬草採取なんて駆け出しの冒険者が受ける依頼であって目の前にいる男たちのようなベテランがするようなものではない。言いがかりをつけ俺を殴って憂さ晴らしをしたかっただけだろう。


「テメェ、ウソつくんじゃあねェよ!二度とウソつかねえように教育してやるよ!」


暴力が再び始まった。歯が折れ、腕の骨が折られ、足の骨が折られた。コイツらはニヤニヤと笑いながらいつまでも殴る蹴るを繰り返す。


『キーワードを入力してください』


それは幼少の頃から頭の中でたびたび響く言葉。キーワードって何?といつも思っていたけど強く殴られて、それを思い出した。今思い出した。前世で聞いたキーワードを。


「…開花!」


『キーワード入力確認。正常に起動しました。』

『続いて4件の脅威を検知しました。身体の損傷が著しい為、直ちに脅威から離脱します。』


何処か一つの花びらが飛来して、それが二つ三つになり、無数になった。

そして風が吹いて嵐のようになり体を包んだ。


『神隠し』そよ風のようなやわらかな声がその場に響いた。


すると花霞にとけ込むように俺はその場から消えた。


感想などをいただけると幸いです。

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