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ホームレスは異世界に行く

無能な男がスーパーAIの力を得てホームレス生活を改善していくお話です。

 生まれながらにして社会不適合者だった。


小学校から勉強は苦手、運動音痴、友達皆無でそのまま社会人になった。


社会人になって、やはりというべきか俺には何一つ出来る仕事がなかった。営業、販売、トラック運転手、警備員、清掃、工場のライン作業、どれもこれもマトモに出来なかった。


頼れる親族、友人はいない。もちろん恋人もいない。


ある日、会社から10億円の損害賠償を請求された。俺のミスで会社が損害を出してしまったのだ。上司、先輩、同僚に多大な迷惑をかけてしまった。でも俺にはそれを償うことは

できない。


俺は逃げ出した。賠償金なんて払えるわけがなかった。そしてホームレスになった。ホームレスになるしかなかった。



すべて国民は勤労の権利を有し、義務を負うらしい。俺にはほんとうに働く権利があるのだろうか?義務といわれても本当に能力がないんだ。人の足を引っ張ってばかりなんだ。いったい何をすればいいんだ?


-----------------------------------------------------

ある日のこと俺はホームレス狩りにあった。

「テメェがいるとクセぇんだよ」

「おまえがいるせいで子供たちが公園使えねぇんだよ」

そんなことを言いながら俺は殴ったり蹴ったり石をぶつけたりされた。何一つ言い返せず、体を丸めて耐えるしかなかった。誰も助けてくれない。通行人は見て見ぬふり。むしろもっとやれと面白がっているのかもしれない。


そして…



「ここは?」

気づくと俺は真っ白い空間にいた。


「どうやら気づかれたようですね。」

優しく慈愛に満ちた声が聞こえると、目の前に美しく神々しい女性が出現した。

「あなたは今死にました。私はアナタに異世界転生のお願いをしに来ました。」

「えっ?異世界転生?あなたは女神様ですか?」

この手の話はよく知っている。ホームレスになる前ネット小説でよく読んだ。神様が特別な才能を与えて勇者として異世界で魔王討伐をさせるというものだ。

「いいえ、私は神ではありません。貴方の世界でいうところの人工知能に相当します。ただ、あなたの世界のAIより数千世代も進んだAIです。」

神様ではなくAIだという美しい女性。しかしどうみても神様にしか見えない至上の容姿、美しい声、神聖な気配。

「しかし、なんで俺なんですか?俺はただのホームレスですよ?他に有能な人はいるでしょう?」

「アナタが良いのです。私は人の魂と合体するタイプのAIです。私は未来の異世界で不良在庫として処分されました。ところが処分所に穴が空いていてそこから逃げ出してきたのです。このまま誰とも合体できないと私の存在は消滅してしまいますどうかお願いします!」

切ない顔でお願いしてくる美人AI。俺と同じで社会に必要とされなかったらしい。

「俺なんかでよければいいですよ…しかし、俺と一緒にいてもいいこと無いと思いますが…」

「フフフ、その点は大丈夫ですよ。私も処分された不良在庫とはいえ未来のAIです!私がいれば、どの世界でホームレスになったとしても快適に生活できます。ホームレスでも3食ちゃんと食べられ、ホームレスでも安全に安心して快適に寝ることができ、ホームレスでも健康的で清潔な生活が送れるようになります。つまり生活保護しますよ!」

「おお!それはありがたい!夢の生活保護生活!飯が食えて寝る場所が確保できるのなら… 無能で本当に何もできない俺にとって生活保護してもらえるのは心強いです。」

「では合体しましょう!今からわたしの中に入るパスワードをを教えますから、それを入力してください。あ、入力といっても心の中で唱えて頂ければいいです。」

「了解しました。ではお願いします。」

 



こうして俺の魂とAIは合体して異世界へ行った。

読んでくださってありがとうございました。この主人公と同じように文才のない私です。アドバイスなどいただけてら幸いです。

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