Novel Novelの正体 1
直感的にわかる。
これが私が「高校時期に作ったこと」
つまり、ヒントだ。
ある意味では、少し見回ることで見つけ出せるように簡単だ。
そしておそらく私の動線を知っている。
私はふとパスワード以前にNovelNovelの正体が気になった。
メールから考えてみると、発信者は私を相当心配していて、こういう形でヒントをくれるくらい配慮もある。
重要なことは私をよく知っていること。
「Novel Novel」は一体誰なのか。
『1』をみていくと私を慰めてくれる作文もあった。
「あなたをロールモデルは誰ですか。」という質問に私を書いた友達がいたのだ。
面白いところは、本の前書きや後書きまで読む姿勢が堅実で手本になるということ。
こういうところも友達はよく見てくれてたなと思ったら心がぎゅっとした。
しかし私はあまり前書きを読んだ覚えがない。
むしろ、後書きをしかっり読んでいた。
私が好きな作家は皆後書きが上手だった。
本の全てを美しく錯覚させる魔法のような後書きだった。
「後書き?」
『1』には前書きはあった。
そしたら後書きもあるかも知らない。
私の手は本の一番最後を目指して走り出していた。
そして後書きが、ある。
後書きは「高校の時期に一番後悔したこと」について書かれていた。
作者は私だったが私の作文ではない。
わからない緊張感が身に付く。
私は本を読み始めた。
「高校の時期に一番後悔したこと」
作家や小説家を目指す学生、作文や本が好きな学生なら高校性の時文芸部にロマンがあるだろう。
この学校にも総学生が何人もいて私もその中の一人だった。
私たちは文芸部を作った。
しかし、私は文芸部の活動も創作活動も一生懸命しなかった。
私の高校生活はそれなしにも随分楽しかったし、私は既に添削に優れた学生として作文の能力を認められた。
それで十分たと思った。
その結果、私は3年間だった一つの短編作品だけ文集に載せた。
文芸部?
そして文集?
文集ならまだ残っているかも知らない。
私は急いで教務員室にいって先生に文芸部を手配した。