世界で「一番」神秘的な小説のアイデアが欲しくありませんか。
最後の投稿が失敗したら死ぬつもりだった。
夜遅くまで、その時間には投稿の結果が届くはず無いのに、ずっと見ていた。
その日、夜12時。私に不思議なメールが届いた。
<<世界で「一番」神秘的な小説のアイデアが欲しくありませんか。>>
親愛する小説家 様
私はあなたの未来を心配している「何者か」です。
あなたは近いうちに自ら罠にはまります。
もうはまっているかもしれません。
何をどうしたらいいのかわからにはずです。
そういうあなたのために、「私」は策を考えておきました。
それはこの世界で「一番」神秘的な小説のアイデアです。
このアイデアなら、あなたは世界で一番神秘的な小説を書けるようになります。
ただし、あなたが卒業した高校の図書館のパソコンの「2番目」のポルダーに入っています。
そしてそのポルダーにはパスワードが設定されています。
パスワードは「あなたが高校時代に作った一番重要な何か」です。
あなたが今にも日記を書いていたのはしっています。
しかしその中には答えはありません。
あなたは日記をノートからWordファイルに移しながら一部をなくしているはずです。
ご心配なく。
ポルダーのなかにその手がかりがはいっていますので。
私は親切ですので、もう一つヒントがあるかもしれません。
何卒よろしくお願いいたします。
Novel Novel
突然私は極度の混乱を感じた。
このメールはただのメールじゃない。
高校を卒業した者相手にランダムに送られたいたずらメールじゃない。
明らかに私をターゲットにしている。
私が日記をノートからWordファイルに移していることを知っていることがそうだ。
私は早速日記のファイルをあけてみたが、私がかいた日記のなか、高校の時だけ消されていた。
そして52pの文字の大きさでこうかいていた。
私は「マージナルマン」。
どっちの所属でもない。
もはや学生でも、だからといって大人でもない。
でも私はまだ学校にいる。