表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/46

第24話 何度目の正直テイマー編①

※何度目の正直テイマー編は第23話より過去の話になります。

マリナ視点

『今日こそテイムする事を目指して日本最古のダンジョン京都百鬼ダンジョンへやって来ました〜

今度こそ本当だぞ〜

このB級探索者浜崎アリーは嘘つかない事で有名だからリスナーは安心していいよ!

ドリーもそう思うよね』

「ドリーは正直な所今日も無理な気がします!

リスナーの皆さん広い心で私達の配信をご覧くださいね〜」

『ドリーは私の味方でしょ!?ちゃんとフォローしてよ〜』


そんなノリツッコミをしつつ私はリスナー達と絡む


前はこんなのマリノが適当にのらりくらりとやってたけど今は私がやる事になってる


マリノが魂を分けたまま向こう(異世界)に行ったから身体の主導権は私になってしまった。


今でも繋がりあえてるし喋りかければ向こうも返してくれるけどね


マリノ元気してる〜?


〈元気元気!今はぐーたらしてるよ〜暇すぎるからマリナの活躍楽しみに見てるね〜〉


別れたからと言って私達の間に溝なんて無い

別れたから前より大切に思うし絆が深まったと思う


【鑑識眼】が神の肉でパワーアップしてるらしくマリノは私の状況が次元を超えて見えているみたい


マリノは流石だ。妹として誇らしいね!


向こうを見たい時はリクエストすると共有してくれるから寂しさはそこまでない


そこまで、なだけで全く無い訳じゃないけどね


意識を配信に戻す


テンション上げてリスナーさんとやり取りするのは結構楽しくはあるよ


『なんと!

今日は!

特別ゲストが来ています〜!

浜崎アリー・ドリー初のコラボ配信を皆様楽しみにして下さいね〜

ではどうぞ!』


「こんちわ!C級探索者のヒビキです〜リスナーのみんなよろしくどうぞ〜」


そう私の配信常連のヒビキさん!

マリノナポイント荒稼ぎしてコラボまでする位に私の心象が良いから声をかけたんだよ。


『そう今日は京都ダンジョンをホームにしてるヒビキさんとコラボ回なのです〜

私の最初の配信から居る古参も古参!

毎回ナイスなコメントを書いてくれる配信者にありがたい模範的リスナー事、探索者ヒビキさんと今日は攻略して生きたいと思います!

パチパチ!』


「いやーテレるで〜!

アリーちゃんつよつよ過ぎてこんなに早くランク抜かれると思っとらんやったけど抜かれて嬉しいと思うんわアリーちゃんだからこそやね!

言うの忘れてたけど後でサインもろていい?

肩のアーマーと色紙に頼むわ〜」


◯ラスト

 おいヒビキだけズルいぞ おら!

◯サシミン

 古参はお前だけじゃないやい!おれも探索者になってればアリーたんとコラボ出来てた可能性を考えると泣ける

◯マルトロ

 京都ダンジョンは謎のマイナールールもあるから地元の探索者に協力を求めるのが定番だぞ

ちゃんとしないと変な嫌がらせ食らうし


『では早速入って行きましょう〜

古都を模した中規模フィールド全八層の変わったダンジョンと聞いてますから楽しみです。

何より他のダンジョンよりモンスターの種類が豊富なのが魅力的!ヒビキさん案内宜しくね〜

ヒビキさんのリスナーさんも一緒に盛り上がって行きましょう!!』


とそんな感じで私達はダンジョンに入って行ったよ


正直私はマリノ程モンスターに拘りが無いけど微妙なモンスターをテイムしたい訳じゃない


ちゃんとマリノにコレどう?とか聞いてるよ


このモンスターどう?


〈んー【鑑識眼】イマイチ!〉


京都ダンジョンは本当にモンスターの種類は多い。


けど飛ぶ生首とか火の付いたタイヤ?とかそんなのテイムしたいか?と言うと微妙


傘のお化けとか首の長いお姉さんとかおしりに目玉がある謎の人っぽい何かもいるけどこれ私がテイムして連れ歩くの??

ってなるから厳選はちゃんとすべきだと改めて思ったよ


「アリーちゃんアリーちゃんあそこにいる一反木綿は良い反物(たんもの)が手に入るから人気のモンスターやで!

でも火に弱いから火魔法は厳禁や水魔法も使わない方がいいで!」


「アリーちゃんアリーちゃんあそこにいる小豆洗いの小豆は甘味に最適なんや!

殺さず蹴飛ばし小豆だけもろてくるわ!

後でぜんざいにして食べような!」


「アリーちゃんアリーちゃんあそこにいる肉の塊のモンスターは見た目はクッッッソきもくてキッショイけど糞美味いで!

脂の入り方がマジで最高や!京都の高級懐石料理の店やでもぬっぺふほふ御膳は定番やで!

見つけたら激ヤバ即ゲット!複数の探索者が見つけたら殴り合いの喧嘩になる程の超高級モンスターや!

しかもあの巨体や!まじ大当たり!!これだけで数ヶ月そこそこ豪華なメシに困らないレベルや!

ドリーいくで!」


そんな事を言い放ってヒビキさんは肉の塊に突っ込んで行った!

食に貪欲なドリーも勿論追走して言ってる。微笑ましいね。


お肉のモンスター……

マリノも似た感じだけど食べれるんだろうか?

今まで考えた事無かった……

ピンクなお肉スライムだから食べれそうだけど神様にも有害な肉毒だしアレだよね?


〈マ・リ・ナー・ちゃん!

な・に・かんがえてるのかな〜〜〜〉


そんな事を考えてるとマリノが話かけてくる。


〝マリノ今度ちょっとだけ食べさせてよ。

私の身体に多少神の肉入れてるから毒っても問題無いかもだし〟


ちょっと気になるよね……マリノの味は知っておきたい

肉スライムなマリノに血は無いから【吸血】で味見出来ないんだよね。


〈ソレ気になっちゃう〜???

一応、死刑予定の獣人の政治犯に試しに食わせて見た事あるけど美味いとは言ってたから多分美味いと思う。

肉に含ませる魔力濃度を濃くすると弱い相手だと毒になるっぽいね。その後肉体が変質して生命活動が徐々に阻害される見たいだからただの肉なら美味しい食べ物だよ!〉


その説明聞くとちょっと尻込みするね。

いや大丈夫見たいだけど……

いやでもちょっとだけ食べようかな。


そんな感じでヒビキ・ドリーコンビが率先して京都ダンジョンのモンスターを蹴散らし採取し解体し古都の様な外観のダンジョン観光しながら進んで行った


「アリーちゃん!アリーちゃん!アリーちゃん!!!」


ヒビキさんの声量デカいけど今回は一際デカい

今迄で一番デカい声で私を呼んでる


なんだろ?


『ヒビキさんどうしました???』


「アリーちゃんめちゃ運が良いな!!!

ほらほら!アレ見てアレ見て!

アレは京都ダンジョンの主やで!!」


結構遠目にソレは漂っていたよ


ダンジョン内の月明かりに照らされていて中々綺麗だな……


と私は思った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ