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第18話 モンスターテイマー

「マリナ大事な話があるの」


私は真面目な雰囲気を作ってマリナにそう告げる


『な、なに??』


「これから言う事は真面目な話だからね?

冗談とかじゃないからね?」


そう言って私は話を切り出した……








『私達浜崎アリー・ドリーは今可変ランクダンジョンに来ています〜

常連のリスナーさんも初見のリスナーさんも宜しくどうぞー

早速この釧路フィールド型ダンジョンの攻略に移りたいと思います!

今日こそいい感じのモンスターゲットするぜ!』


◯ヒビキ

 待ってたで〜

◯浜崎姉妹ファンボーイ1

 今日この為に有給使いました!

◯ソニッカ

 ドリーちゃんかわかわ


私達は今北海道に遠征で来ている

日本は比較的ダンジョンが多い国なんだけど如何せん長距離移動が大変だ。


新宿に引き籠もって来た陰キャな私達姉妹はドリーを引き連れ魔導電車で移動。


最初移り変わる風景にワクワクしていたけど、もうホームシック気味になってる。


いい感じの転移スキル持ちで懐柔可能なイレギュラー個体いないかな〜なんて考えながら弁当をつついてるよ。


ネット調べた限りでは遠距離を転移出来る魔導具なんて無いらしいね


あっても情報出してないとか普通にありそう


切り札は隠すものだし


普通に考えてあるよね、異世界人がいたんだもの


善性人型イレギュラーはそのまま善良な異世界人だもの


きっと異世界人の超科学をこの世界で再現する為研究してる国もあるに違いないね


うちの異世界人ちゃんはそんな事しなさそうだけど


いや戦闘鍛冶師だから神殺しの剣とか作れるかも知れないぞ


その異世界人ドリーはノリノリだ


ダンジョンの外に連れ出してから毎回こんな感じ。


本当に毎回こんなに楽しんでくれると不思議とこっちも楽しくなる物だと最近知ったよ


窓に張り付くようにして食い入る様に窓から外を眺めていて、中々カワイイ生物になっている。


ドリーの世界は赤褐色の大気と金属資源が豊富だったと語っていたね。

主食は多種多様な苔と魔物食。

魔石はオヤツ代わりに食べていたと言っていた。


こっちの世界の滋味溢れる様々な料理に感動していたよ。


料理は私達そこそこ出来るからついつい腕を奮っちゃうね

主従関係私達が上なのになんか私達が尽くしてる気がするよ!


すっかり仲良しさんになって色々話し合った時にドリーは前世の最後覚えないと言っていた

私達も最後は朧げだったし


まあ他のイレギュラー個体もそんなもんだろうな


あれからそこそこダンジョン配信しながらイレギュラー個体漁りしてたけど、まあ私達の下僕にしたくなる逸材は中々出て来ない


レアドロップアイテムも微妙なもんばかり


既に凶暴性の低い保護or弱過ぎて封印対象になってるイレギュラー個体は倒したりする事も出来ないし困ったもんだ


最初多いと思ってた日本のダンジョンだけどイレギュラー個体のみに焦点を合わせると選別なんて中々出来そうにない


おっさんの皮被って保護対象イレギュラー個体殺しに行くとか出来なくもないけどそれをやったら終わりだ


面白く無くなっちゃうよ


ルールの中でやり繰りするから楽しいんであって


ゲームでチートやって即飽きるなんて良く聞くけどこれはゲームじゃない


飽きても強制進行なんだから急がずゆったり選別して行こうとマリナと決めた。勿論ドリーにも確認したよ。


今回北海道に行くのは久しぶりにダンジョンで馬鹿野郎が出て封印雑魚イレギュラーを殺した事件があったんだよね


TV見てたら速報ニュースで流れて来ました。


因みに眷属を私達姉妹の家に入れないとか宣った記憶があるような無いような?

そんな出来事があった気がしないでも無いですが

あっさりと即絆されて77階で一緒に生活してます。

DVクズから逃げると言う名目で借りてたアリーの転居先は既に退去してる


マリナが猫可愛がりするのが羨ましくなったんだよね!


私は口だけの骨無しアマちゃんです!


TVっていいよね取り敢えず付けておくだけでBGM代わりになるし極稀に使える情報も出てくる


私達に便利な情報ネットワークなんて物は無い


ネットの掲示板とかSNS見る位だよ


昔は【地獄耳】あれば国内でも国外でも対象認識したら終わりだったしそこまで真面目に考えて無かったんだよね〜


まあ今も別に困ってる訳じゃないし


兎に角だ


一回しか使えない貴重な隷属の首輪


勿体無い精神が発動して、まだマリナにテイマースキル覚えさせる事が出来ていません!


いや使いたいモンスターいないんだもの


イレギュラー個体には使えないと聞くからね

調べたら雑魚イレギュラー個体にも効かなかったと様々な例を紹介されてたから間違い無い見たい


まあ行き詰まったよね


そんな感じで色々考えた結果、一つの答えに辿り着いた


それは釧路ダンジョンに挑戦する前日の予約していたホテルでの事



「マリナ大事な話があるの」


私は真面目な雰囲気を作ってマリナにそう告げる


『な、なに??』


「これから言う事は真面目な話だからね?

冗談とかじゃないからね?」


ちょっとだけ貯めを作る……


意味なんてない雰囲気作りだよ!


…………


……


「マリナ取り敢えず私テイムしようか!」


『えええ!?』


『ねえさん流石にそれはちょっと、どうかと思うんだけど』






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