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第13話 配信デビュー

「あーテステス

皆様聞こえていらっしゃいますかー?


私は今日探索者デビューいたします浜崎アリーと申します。

現在はG級探索者ですね。皆さんは知っていらっしゃるでしょうがランクでは最低ランクになります。

若輩者ですが皆々様宜しくお願い致します。

ちなみに年齢は23才です」


◯サシミン 

 初見

◯ケンソウ 

 初見 美人さん発見

◯ラスト

 ソロなの?

◯イッセー 

 パーティじゃないと危ないぞ。


「皆様いらっしゃいませ。

皆様ご心配も分かりますがソロでやって行こうと思っています。

これをご覧下さい。

これは父秘蔵の剣なのです。

銘を“血吸の鉄剣”と申しまして亡くなった際に私に残してくれました。

これはモンスターを斬りつけると血を吸収し刃毀れ等を直し装備者にバフを乗せる魔剣なのです」


「しかもインテリジェンスソード!

皆様には聞こえないでしょうが、私に語り掛けてくれています

しかも魔剣は血を吸い成長するタイプの剣なのです。なのであえて言うなら彼女とパーティを組んでると言えますね」


勿論嘘、そんな武器は無い

この剣はマリナのスキル【闇魔法:虚影】と【血魔法:鉄精製】の合わせ技だ

良い感じの形のアイアンソードと良い感じの形のアイアンソードを【接合】させただけ

装飾は【血魔法:鉄精製】で飾った力作だ

【闇魔法:虚影】は偽る魔法、私の【鑑識眼】(40%)で看破出来なかったので誤魔化せるだろう

【血魔法:鉄精製】は鉄を血から作り出す事が出来るけどコスパめちゃ悪いから今使ってる剣の補修位しか出来ないかんじだ


剣を突き刺して相手の体内で鉄を作って欠乏症とか出来そうだけどそんなのするより【吸血】した方が手っ取り早いので本当に今の所使い道が薄い


「とても優秀な剣なのですがモンスターの血を吸わせる特性上パーティだと効率がどうしても落ちますのでソロで行く事に致しました」


◯ラスト  

 なるほどなインテリジェンスソードは時々発掘されるけど癖強いから気をつけな

◯イッセー 

 バフ付きのアーティファクトとは良い物をお父さんは残しましたね しかもインテリジェンス

◯ヒビキ 

 怪我しない様にここのゴブリン群れるよ


「おっ!

早速ゴブリンが来ましたね

お優しい皆さんを安心させる為、私頑張っちゃいます!」


軽くゴブリンを斬殺する

「どうでしょう」


◯イッセー 

 雑魚ではあるけど問題無さそうな立ち回りだね

◯ヒビキ  

 初心者って聞いたけど結構動けるね


「はいデビューこそ遅くなりましたが日々鍛錬はしていました。

父は普通の人生を歩んで欲しいと常々言っていたのですが私はどうしても探索者になりたかったのです」 


◯サシミン 

 ええ話や

◯ケンソウ 

 娘さん思いのお父さんやったんやね

◯ヒビキ  

 しかしデカい いやアリーさんデカいけど剣も長い


「うちで下ネタは控えて下さいね」


血吸の鉄剣は長尺の魔剣にしている。


だってそっちの方が格好良いと思ったんだ。


折れても血吸効果で直したりするの格好良くない?

そんなノリで決めました!


◯ヒビキ  

 うちは女性やしアリーちゃん今度コラボしよーや

 今3万位だけどいずれはビッグになるパーティやで

◯サシミン 

 おいナンパ禁止だろ!


「ヒビキさんお言葉は嬉しいですが私はソロで動くつもりですしパーティメンバーさんにご迷惑かけるのも申し訳ないですから」


◯ヒビキ  

 あららフラれてしもたわ


「それにランクが合わないと出来ることも狭まります」


◯ヒビキ  

 うちらはC級パーティやからアリーちゃんはちゃっちゃとランク上げてきいや!応援しとる

◯イッセー 

 俺誘ってくれていいぞ

◯ヒビキ  

 うちは女性のみのパーティや

◯ラスト  

 ナンパすんなアリーちゃんに集中しろ

◯イッセー 

 男の娘の可能性もあるだろ

◯ヒビキ  

 ないない なんなら私がもいでやろうか

◯イッセー 

 こわー アリーちゃん助けて


「皆様仲良くして下さいね

今日はこの低級ダンジョン5階の帰還テレポーターまで行って終わりにします」


視聴者さんと和気藹々と喋りながらダンジョン探索


(「マリナ楽しいね!ダンジョンアタックよく見てたけどハマるのも分かる」)

(『マリノは加減が下手だからやりすぎない様にね』)

(「わかってるよー」)


「下り階段が見えてきましたしね

守護者はゴブリンメイジですか

ではサクサクっと

【武技:飛刃】」


◯ラスト  

 ほえーこのランクでその武技使えちゃうのか

◯イッセー 

 有望株来たな

◯ヒビキ  

 やっぱりアリーちゃんうちの所こない?


「練習していましたからね

経験も何もかも足りないのでダンジョンで学び成長したいと思っています」


そんな感じで二層三層四層と軽く倒して行く


そして目の前には五層守護者のゴブリンナイト

血吸の鉄剣を耐久度も調べたかったのである程度打ち合って見た

特に問題は感じなかったので【武技:振動剣】で三分割してやった


「ふぅ……

緊張もあってかちょっと疲れてしまいました

皆様もこの初心者配信に長く付き合って下さり本当にありがとう御座います!」


「事前に調べていましたがちゃんと攻略出来て良かったです

数日前に攻略されて内部構造が変化したと聞きましたが低級程度だとそこまで悪影響は出ない様ですね」


◯ラスト  

 攻略自体は良くされるからね低級だし

◯イッセー 

 一週間に一回の頻度でクリアされてるんじゃないか?

◯サシミン 

 宝箱リセットする為にTAやってる勢力もいるぞ


「今日はこれで終わろうかなっと思います。

宜しければまた配信致しますので是非是非お越しください」


配信端末(メアリー)に向け


態とらしく深く頭を下げて隙を見せてみる私…………


そろそろ襲ってくるかな?


……


……


……


よし!



……


……


……


来た!



「ッ!!!!」


【地獄耳】ある私達を強襲出来ると思うなよ?


【地獄耳】は40%でも【忍足】等無音系スキルを無効出来るつよつよスキルだぞ!


その強襲者の攻撃により地面が爆ぜる


思ったよりパワーはあるね


避ける私に業炎が襲い掛かってきた


勿論避ける


【∆¥¿¢】


謎言語だから何言ってるのか分からないね


今発動したのどんなスキルだろ?


強襲者は加速して手に持つ棍棒を振りかぶって殴り付けてくる


それを半身で回避して【追跡】でマーク付ける


逃がすつもり無いけど一応ね


そして前蹴りをしながら【触診】と【鑑識眼】で分析


そこに居たのは小柄な赤い雌ゴブリンだった











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