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天地の変  作者: 匹々
顛痕の章
53/55

なんとかなるから

「トワ、今なんて?」

視線がトワに集まる。トワは集団から少し外れたところにいた。

「我々は旅を続ける」

「...意味がわからない。話を聞いていなかったのか」

困惑の声が上がった。

「師匠」

イヴが前に出た。

「まだ終わってません」

「長居しすぎた」

「もう少しいてもいいはずです」

「あとは自分はいなくてもいい」

「...。...そうですか」

イヴはトワのそばに立った。

しばらく他の者とのやりとりがあったが、トワが気を変えることはなかった。


「じゃあさ、イヴ」

呼ばれてイヴは振り返った。

「エルに会ったら伝えてくれない?さっきの話」

「わかりました」

禁域を目指す。敵の願いを止められなければ、世界は変えられる。

「約束します」

「じゃあまたね」


「...あれでよかったのか」

「...さあ」

二人は既に見えなかった。

めでたしめでたし

ってわけ

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