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天地の変  作者: 匹々
元一の章
13/55

窮悩

「なにかわかった?」

しばらくして再び集会所に戻ったルカが周りを見回して訊く。

「こっちは特には。竜の記録はあるんですけど」

「おっ?」

「そうですね、なんていえばいいのか。竜ってどこかほかの魔物と描かれ方が違うんですよね」

「違う?」

「どういう存在なのかというより、恐ろしさを強調するような感じでしょうか。感覚ですけど、魔物のようなどうにかできるような相手じゃない、ただ恐ろしい絶望的な印象を受けました」

「...そういうな感じなんだ」

「それくらいですかね。もっと時間をかけて探せば何かありそうではありましたけど」

「そっちは?」

「...そっちはじゃなくてさ。リアとトワは何してたの?」

その視線の先でリアは漫画、トワは小説を読んでいる。

「最近ほとんど字読んでなかったからちょっと飽きちゃった。調子いいときならいいんだけど、なかなか頭に入ってこないんだこれが」

「師匠はすぐ来てまっすぐ向かいましたよ」

「アタシなんか全く読めないけど。...えっと。協会なんだけど、混乱してる。いろんな噂があるんだけど、どれも信憑性には欠けるかな」

マホが部屋に入ってきた。

「揃ってるな。毎回ここに集まるのか」

「まあね。そっちはなんかあった?」

リアが顔を上げて問うと首を振る。

「これといったものはないな。魔物の件も新しいものを確認したが、まるで法則性がわからなくて混乱する」


しばらく話したあとイヴが提案した。

「とりあえず明日にでも遺跡に行ってみましょうか」

「それもそうだね」


ヒルデリア遺跡はイルテラの真北に少し行ったところにある。ほとんど災戦のころのもの。イサラナ遺跡ほど大きくはなく、真ん中の本丸以外は柱しか残っていない。

「なんもないかー」

高い柱だけが並び立っている。

「城壁だったのかな」

「そうみたいですね」

「トワは遺跡が好きなの?」

「いろんなところを見て回ると面白い」

「そういえば、マホが最初にエルと会ったのはいつだって言ってたっけ?」

「一年ほど前だ。思い返して見れば、あのときも魔物の異変の調査だったな」

「そうなのか?」

「エルと会った後に不審火もあったか」

「ええ...」

「だがあれ以来はそんなこともなかったな。今まで忘れていた」

「...ますますわからないね」


5月になった。一行は未だにイルテラにいる。なにもわからないまま。

エピソード11 (フフトナに竜が出るより少し前くらいから)訂正(ちょうど一年ほど前)

明らかに変だし文章もおかしい。なに考えてたのか。なにも

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