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短歌・俳句・川柳を詠んでいく  作者: 窓際の箪笥
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9

大人しく 従う日々と 消える我と


(おとなしく したがうひびと きえるがと)


歩む道 一里塚すら 見つからず どこにいるかと 苦悩の果に


(あゆむみち いちりづかすら みつからず どこにいるかと くのうにはてに)


見上げれば 微かに映る 青い空 雲に阻まれ 見るも叶わず


(みあげれば かすかにうつる あおいそら そらにはばまれ みるもかなわず)


鷹の目も 見えぬと感ず この距離よ


(たかのめも みえぬとかんず このきょりよ)


登る陽と 寂れた街に 灯る潮


(のぼるひと さびれたまちに ともるしお)


憧憬の 眼は無意味に なりにけり


(どうけいの まなこはむいみに なりにけり)


大袈裟な 神の泣哭 我穿つ


(おおげさな かみのきゅうこく わらうがつ)


黄昏が 襲う彼等は 煌々と


(たそがれが おそうかれらは こうこうと)


冷えた朝 毛布の暖に 包まれて


(ひえたあさ もうふのだんに つつまれて)


冬の音や 雪の足音 近付いて 母なる冬よ 護給ヘよ


(ふゆのねや ゆきのあしおと ちかづいて ははなるふゆよ まもりたまへよ)


帝国の 翳す力と 惑う人


(ていこくの かざすちからと まどうひと)


終わる陽が 父なる海に 囲まれて 秋の夜長は 今歩き出す


(おわるひが ちちなるうみに かこまれて あきのよながは いまあるきだす)

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