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短歌・俳句・川柳を詠んでいく  作者: 窓際の箪笥
7/10

7

両親よ 赦しておくれ 号哭を


(りょうしんよ ゆるしておくれ ごうこくを)


街中に 響く横文字 気味悪く


(まちじゅうに ひびくよこもじ きみわるく)


大雨に 濡れて見たのは いつ頃か 今に溢れる 大河の唸り


(おおあめに ぬれてみたのは いつ頃か 今にあふれる たいがのうなり)


筆進め 書き殴っても 今は今


(ふですすめ かきなぐっても いまはいま)


受験には 何かを削り やる意味を 在りと知っても 未だ疑る


(じゅけんには なにかをけずり やるいみを ありとしっても いまだうたぐる)


道中に 車に揺られ 移る景


(どうちゅうに くるまにゆられ うつるけい)


夏空や 夜の闇等は なにを見る


(なつぞらや よるのやみらは なにをみる)


消してくれ 呪いの言葉と 後悔を


(けしてくれ のろいのことばと こうかいを)


降りしきる 雨の中にも 希望無し


(ふりしきる あめのなかにも きぼうなし)


蛇口から 滴る滴は 止まらずに 私の心 冷やしては去る


(じゃぐちから したたるてきは とまらずに わたしのこころ ひやしてはさる)


傾ける グラスに入った 溜飲も 下りることなく 溜まり消えない


(かたむける ぐらすにはいった りゅういんも おりることなく とどまりきえない)


おい蝉よ お前は何故に 鳴くんだい 秋の始まり 哀愁醸し


(おいせみよ おまえはなぜに なくんだい あきのはじまり あいしゅうかもし)


秋半ば 冷えた身体と 後悔と 別れることに 我は進めず 


(あきなかば ひえたからだと こうかいと わかれることに われはすすめず)


あの時の 顔の浮かんだ 曇り空 今に思えば 私はで馬鹿で


(あのときの かおのうかんだ くもりぞら いまにおもえば わたしはばかで)


おい電気 星を阻んで 何が良い そう思いつつ 星すらなれず


(おいでんき ほしをはばんで なにがよい そうおもいつつ ほしすらなれず)


真夜中に 音の聞こえぬ イヤフォンを 耳につけては 響くあの声


(まよなかに おとのきこえぬ イヤフォンを みみにつけては ひびくあのこえ)

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