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短歌・俳句・川柳を詠んでいく  作者: 窓際の箪笥
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夢を見る 壁にもたれて  哀れ也


(ゆめをみる かべにもたれて あわれなり)


朝八時 光る電灯 照らす部屋 窓から差すは 薄く細い陽


(あさはちじ ひかるでんとう てらすへや まどからさすは うすくほそいひ)


東雲や 霧に紛れて 姿消す


(しののめや きりにまぎれて すがたけす)


翌る日も 傾く水筒 校舎内 汚れた壁と 汚れた私


(あくるひも かたむくすいとう こうしゃない よごれたかべと よごれたわたし)


歩く度 冷たい雨に 叱られて どこに行っても 陽は見つからず


(あるくたび つめたいあめに しかられて どこにいっても ひはみつからず)


霧雨よ 私もそこに 混ぜてくれ 暖かな土 穿ちたいんだ


(きりさめよ わたしもそこに まぜてくれ あたたかなつち うがちたいんだ)


老人の ガラスの義眼 朽ち果てて 悠久の時 独佇む


(ろうじんの がらすのぎがん くちはてて ゆうきゅうのとき ひとりたたずむ)


本棚に 並んだ本と ガラクタの 溢れる世界 雑多淡白


(ほんだなに ならんだほんと がらくたの あふれるせかい ざったたんぱく)


抜け落ちる 僅かの髪と 我が記憶 ハラハラと散り 届かぬ底へ


(ぬけおちる わずかのかみと わがきおく はらはらとちり とどかぬそこへ)


檸檬から 零れる笑みは 苦い味


(れもんから こぼれるえみは にがいあじ)

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