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短歌・俳句・川柳を詠んでいく  作者: 窓際の箪笥
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あなたへの 溢れん想い 水たまり 挙げ句汚れて ただ堕ちていく


(あなたへの あふれんおもい みずたまり あげくよごれて ただおちていく)


机上では 増える鉛筆 ボールペン 使うでもなく ただ在るだけの


(きじょうでは ふえるえんぴつ ボールペン つかうでもなく ただあるだけの)


自室にて 本に囲まれ また眠る 目覚めたとして そこに幸なし


(じしつにて ほんにかこまれ またねむる めざめたとして そこにさちなし)


萎む気と 切れたインクに 書けぬペン


(しぼむきと きれたいんくに かけぬぺん)


一弾指 惨めに剥けた 指の皮 爪を千切れば 見える逃げ道


(いちだんし みじめにむけな ゆびのかわ つめをちぎれば みえるにげみち)


腕時計 脈かのような その響き 私と代わり 疲れただろう


(うでどけい みゃくかのような そのひびき わたしとかわり つかれただろう)


失敗や この想いさえ 夢であれ 


(しっぱいや このおもいさえ ゆめであれ)


さあ早く 今にも私 気が狂う その白い腕 私を落とせ


(さあはやく いまにもわたし きがくるう そのしろいうで わたしをおとせ)


天泣も 洗えぬ程の 我が心 素寒貧なる  焦げた心よ


(てんきゅうも あらえぬほどの わがこころ すかんびんなる こげたこころよ)


意味もなく 他人の幸せ 憎らしい


(いみもなく ひとのしあわせ にくらしい)


すぐ逃げる こんな私を 野に焚べて 最後に一つ 末を嘲笑って


(すぐにげる こんなわたしを のにくべて さいごにひとつ すえをわらって)

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