表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/74

第6話 ルレ―イ迷宮 〜神様ってもしかして馬鹿?〜

〚エデンの国〛


「眩しすぎる!!」


「すまんのう」


「ん?もしかしてあの時の?」


「覚えとったか」


 陽翔達が白い光によって飛ばされた場所はあの日隕石が落ち夢から覚めたあの時にいた場所だった。


「そういえば名を名乗ってなかったのう。わしは神様じゃ」


「うん。そのままね」


「ところでなんで俺らはここに?」


「それがじゃな。お主らを見ててなんで魔法を使わないのかと疑問に思っておったんじゃがそういえば魔法の使い方を教えてなかったなと思い出したんじゃよ」


「もしかして神様・・・・」


「なんじゃ?」


「いやなんでもないです」


「んで使い方なんじゃがわしにもよくわからんのじゃ」


「え?」


「だからわしにもわからんのじゃ」


「だったらなんでここに呼び出したんですか!!」


 陽翔は呆れたように言う。


「とりあえず報告をと思ってじゃな。でももう時期じゃよ。現れるのじゃよ」


「何がですか?」


 と聞くが神様は答えることなく、ここに来たときと同じように陽翔達の周りに白い光が現れた。


「あの神様ってもしかして馬鹿?」


「馬鹿っていうか天然みたいな?」


 次の瞬間二人は元の世界に戻った。


「陽翔!!今のうちに逃げるでござる!!」


 エリウが陽翔の前に立ち魔物の攻撃を受け止めながらそう言った。


「助かったよ。ありがとう」


「もう!この魔物めんどくさいでござるよ!」


 エリウはそういうと一歩後ろに下がりいきなり跳躍し下に落ちる力を利用し魔物の右腕を切り落とした。


「おぉ!流石だな」


「もうこれで終わりでござる〜〜!!」


 魔物はエリウの一太刀で頭を切られ力をなくしその場に倒れ込んだ。魔物はこの戦いでエリウに対して触れることすらも出来なかった。


「よし、先に進むでござるよ!」


「エリウ、本当に強いね!」


「それほどでも〜〜!」


 陽翔達は魔物が大量に現れるというアクシデントがあったもののどうにか立て直すことが出来、さらに奥へと進んでいく。


「いきなり魔物が出なくなったね」


「確かに。もしかしたら先に来てたDランク冒険者の人達が倒したのかも」


「でも倒したなら魔物の死体があるはずでござるよ?」


「確かに・・・・なら元からいなかったのか?」


「それはありえないと思うでござるよ。迷宮は必ず各階層に一体以上は現れるようになってるでござる。だからいないってことはありえないと思うのでござるが・・・・」


 エリウが言うように迷宮に魔物がいないという状態は極めて不思議なことである。魔物は迷宮の創設者の魔法により各階層に定期的にスポーンするようになっている。それなのにも関わらず魔物の姿がないということは創設者の書き上げた魔法陣を上書きしたかもしくは魔物がスポーンする際に瞬時に何者かに回収されている可能性がある。


 また魔物が存在していない理由として考えられるのが一箇所にいるという説である。魔物は倒されると元いた場所にスポーンする仕組みになっている。つまりは各階層に存在していた魔物が集団で大移動した可能性があるのだ。


「まだ15階層か。一体あのパーティーはどこまで行ったんだ?」


「もしかしたらどこかで休んでたりしてるかもしれないよ」


「そうでござるね!!」


「!??」


 その瞬間迷宮内で大きな物音が鳴り響き地面が大きく揺れた。


「今のなんだ?!」


「わからない。でも早く行った方がいいかもしれないよ!」



◇◆◇◆



〚ルレ―イ迷宮内 18階層〛


「!?まずい。もうあいつ追いついてきたというのか!!」


「全く。どこまでもしぶとい人達ですね。私も暇ではないんですから早く終わらせましょう」


「ラーニ、カロル。気をつけろ」


「うん」


「お前は一体誰だ!!何が目的なんだ!」


「別に名を名乗るほどでもないですよ。私はただ命令に従ってここに赴いただけですし」


「なら俺らを襲う理由はなんだ!」


「はぁ。だから理由なんてないですよ。強いて言うならそこに居たからですかね?」


「ふざけるな!!!」


「ベルト!!」


 そういうとベルトは謎の男に向かって走り出し攻撃しようとした。


「はっきり言って恥ずかしいですよ」


 謎の男はベルトの攻撃をかわしたあと手に紫の強い光が現れそれをベルトめがけて放った。その魔法はベルトにあたり吹き飛ばされてしまった。


「ベルトーー!!!!!」


「ふっ。チャンバラごっこはもう終わりですか?冒険者とは根が弱いものですね」


 謎の男は冒険者達を嘲笑うように言ったのだった。



「神様ってなんで見てるだけで助けてくれないんですか?」


「それはじゃのう、準神とは違って我々は直接干渉することができないんじゃよ。だからこうして君達を送り込んでるってわけじゃ」


「そう言えば神様ってなんの神様なんですか?」


「ん〜それは秘密じゃ」


「そこをなんとか!」


「無理じゃ!!」


「お願いしますよ!!」


「もうお前たちは地球へ戻るのじゃ!」


「ちょっとまってくださっ・・・・」



@@@


「次回は【第7話 謎の男】じゃ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ