第44話 魔王軍
魔物は想像よりも早くサフルテア王国に侵入してきてしまった。そのせいで国には逃げ遅れてしまっている者も多数いた。
「魔物がそこまで来たぞ!!!気合入れろー!!!」
「おー!!!!」
そして国に住む冒険者は侵入しようとする魔物に攻撃し始めた。
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「陽翔!行くぞ!!」
「はい!!」
騎士団と陽翔達は魔物がいる場所に向かった。
王城から出て馬車で大急ぎで移動ししばらくして魔物と冒険者が戦闘している場所に到着した。
「なにこれ・・・・」
そこには多くの冒険者や国民、魔物があちらこちらに倒れていた。
「助けて!!!」
奥には一人の女性と冒険者と魔物がいた。冒険者は対峙していたが魔物の力に押されていた。
「行くぞ」
そういいカイトはもうスピードで走りながら剣を振り切った。
カイトの攻撃は魔物に命中し弾け飛んだ。
「カ、カイト様!ありがとうございました!」
「当たり前のことだ。それよりなぜこれほどまでに・・・・ランクの高い冒険者は多かったはずだろ」
「それが・・・」
「あれ?もしかして君達この間の〜?」
全員の背後からは何者かの膨大な魔力が放たれていた。
「お前は・・・・」
「陽翔・・誰?」
「あれは・・・・魔王軍セブンフィーンドの一人・・・ギルクだ」
「覚えててくれたんだね!まぁそんなに前回から経ってないけどね!」
「なんでお前が・・・・」
「なんでって、この国を終わらすために来たんだよ」
「どうして終わらせる必要があるんだ!!」
「それ聞く?僕もわからないよ。あの方々の考えなんてさ」
するとレティシアが会話に入ってきた。
「貴様は今どうして私達の前に現れた!」
「だってここの冒険者よわーいから。でも君達つよそーじゃん」
「貴様・・・!!」
「でも邪魔がいるね。邪魔は消さないと」
するとギルクは剣を横に振るとついてきていた騎士団の隊員の首が宙を舞った。
「きゃああああ!!!!!」
「!!?」
「おっと、これは少し目に毒だったかな」
「貴様!!!!!!」
レティシアはギルクの前に一瞬で移動し剣を振った。
そしてギルクはレティシアの攻撃を受けて近くの家に吹き飛ばされた。
しかし砂埃の中には立っている人の姿があった。
「いったぁ!力どうなってんの!」
「あの一瞬で攻撃を防いだのか。魔神とはとことん恐ろしいな」
「そりゃあどうも!よし、少し体温まったし始めようか!殺し合いを!」
そう言いギルクは剣を構えた。陽翔達も同様に武器を構えた。
「雫は後方にいろ」
「でも!!」
「前は危ない。だから後ろでエマを守ってくれ。あとエレーナも」
「・・・わかった。絶対に負けちゃだめだからね」
「わかってるよ。この国の為、そして計画遂行の為に」
「何してるの?もう始めるよ!!それじゃあさようなら」
ギルクは合図をすると一瞬にしてカイトの目の前に現れた
「なっ!!」
そしてギルクはカイトに攻撃をした。しかしカイトはその攻撃をなんとか受け止めることができた。
「ん〜。これは楽しくなりそうだ!」
「そうか!ならもっと楽しくしてやるよ!!」
「私も久しぶりに本気を出してやろう」
「お前なんかに負けてたまるか」
カイト、レティシア、陽翔は付与魔法をし始めた。
「ハハハ!これはすっごく楽しいことになりそうだ!羨ましいな!」
ギルクも付与を行った。
「行くぞ!くそ魔神!【炎剣・爆裂】!!!」
カイトが剣を振ると炎が爆発を繰り返しギルクの元まで行った。
「あっつ!」
しかしギルクに攻撃はあしらわれ空で爆散した。
「まじか。そんなに簡単に守られると結構ショックだな」
「大丈夫だよ!君のその攻撃は僕が見てきた中で結構いい部類に入るからさ!」
「ほんとうか?あんな本気でもない攻撃がお前の中では上位に入るのか!お粗末な魔神だな」
「僕は君が落ち込まないようにお世辞をしてあげたのにその言いぐさはないんじゃないかな」
「お世辞?そんなん騎士団にはいらねぇよ」
「カルバー、長話をしようとしないでください」
「はいはい。わりぃ。毎度思うけどよお前は戦闘の時とそうじゃない時で性格が真逆すぎだろ」
「関係ないです。今はあのクソ魔神を叩きのめすまで」
「おう」
「ハハハ・・・仲がいいね!そういうの羨ましいな!憧れちゃう。だから僕の為に死んで??」
「!?」
「次回は【第45話 愛して・・・】だよ!君たちは僕の手で必ず殺してあげるから!」