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第24話 魔服

 男が放った弾丸は陽翔に当たったと思われたがギリギリ避けかする程度に抑えることが出来た。


「馬鹿な!!ふざけるなー!!!」


 すると男は銃を捨てポケットから刃物を取り出し陽翔に向かって走り出した。


「死ね!!!!!」


 男はそのまま走り陽翔を刺そうとしたが前の男二人と同様に陽翔に刃物を飛ばされてしまった。


「まだやるのか?」


 陽翔は男に刀を向ける。


「す、すいませんでした!!命だけは!!」


 男は降伏した。


 そのあと女性に付き添っていた男性が男を拘束した。


「あ、あの!!助けてくださりありがとうございます!!」


「いえ、通りかかっただけですので!」


「あのお礼をさせてください!さぁ!馬車に」


「あ!すいません。友達が待ってるので。お気持ちだけ受け取っておきます」


「でも!!!お礼を!!」


 陽翔は女性に手を振り走ってエレーナ達がいるところに戻った。


@@@


「あれ?陽翔どこ行ったの?」


「さっきあっちの方に行くって行ってたわよ」


「迷子になったでござるか?」


 雫達が陽翔の行方を考えていると奥から陽翔が走って帰ってきた。


「どこに行ってたの!!」


「わりぃ!なんかあっちの方でもめてたから助けてきた」


「そんなことがあったなら私達も呼んでよ!!」


「一刻を争うような状況だったんだよ。それよりみんな集まってどうしたんだ?」


「糸がもう集まったのよ」


「そうか!じゃあ帰るか!!」


 陽翔達は糸を集め終え馬車に戻り素材を届けに行った。


@@@


「オード、持ってきたわよ」


「おぉ!!凄い量だな!!これで魔服が作れそうです!ちなみに陽翔さんと雫さんは何の属性で?」


「陽翔は闇で雫は炎よ」


「わかりました!!では完成したらギルドの方に届けておきます!」


「ありがとう。それじゃあよろしくね」


 そう言ってエレーナ達は魔服の店をあとにした。


「このあとはどうするの?」


「そうだな。ベルトの家に久しぶりに行ってみるか?」


「それいいでござるね!!!」


「行こう!!」


 陽翔達は歩いてベルトの家に向かった。


「結構距離あるんだな」


「当たり前でしょ。あと10分くらいはかかるわよ」


「歩きで行くんじゃなかった」


「まぁ!たまにはこうやって歩くのもいいじゃん!」


「そうでござるよ!!健康的でござる!!」


 その後10分程度歩きようやくベルトの家についた。


 コンコン


「どちら様ですかー?って陽翔!ひさしぶりだな」


「よ!久しぶり!!」


「陽翔さーーーーんーーー!!!」


「ラーニさん!?」


 ラーニが家の中から走って陽翔に飛びついた。


「すまない。こいつ陽翔がいなくなってからこんな調子になっちまったんだよ」


「陽翔さん〜!お久しぶり〜です!!」


「久しぶり!」


「ほらちょっとラーニ!陽翔さん困ってるでしょ。ごめんね〜ラーニが」


「いえ、大丈夫ですよ」


「陽翔はこういうの嬉しいタイプだから気にしなくていいわよ」


「エレーナ!変なこと言うな!!」


「外で立ち話もあれだし中に入っていいですよ!」


 カロルにそう言われ陽翔達は家の中に入った。


「どうだ?特訓の成果は!」


「結構いい感じになったかな」


「そう言えば陽翔!お前も剣士になったのか!」


「一応魔法使いと剣士両方みたいなもんだけどな」


「もはや最強じゃねぇか」


「でも剣が重すぎて長時間は戦えないけどな」


「それはもう筋トレするしかないからな」


「それでラーニさんはいつまでくっついてるんだ?」


「陽翔さ〜ん!!お久しぶり〜です!」


「うん。久しぶり。2回目だけど」


「陽翔、なんかよろしく」


「なんだよそれ!」


@@@


「雫、顔つきが変わったよね!今まで不安そうな顔してたのに」


「色々あってね!それよりカロルって結婚しないの?」


「け、結婚?!!」


「そうよ。もう付き合い始めて長いんでしょ」


 カロルは顔を赤らめた。


「け、結婚だなんて・・!まだ早いんじゃないかな!!」


「カロルはしたくないの?」


「そ、それは〜、したいけどラーニもいるし・・・」


「確かに・・・」


 するとエレーナがいきなりラーニを指して何かをいい始めた。


「ならラーニを私達のパーティーに入れればいいじゃない」


「え!??」


「ラーニはもう陽翔にベタベタだから言えばついてくるわよ」


「でも陽翔が了承するかわからないよ?」


「そこも大丈夫よ。陽翔にはてきとうに理由を言っとけば【仕方ないか】とか言って了承してくれるわよ」


「そうかも!!どう?カロル!」


「そうね。そろそろ二人で暮らしてみたいし・・・あなた達なら信用できるし・・!でもそんなに簡単に引き離すのも・・・・少し考えてみる!」


 カロルは今後のことについて深く考え始めた。


「陽翔〜〜!!しばらくここに住めよ!!」


「いいのか?!助かる〜!!」


 陽翔達はリビングで盛り上がっていた。


「あの馬鹿男集団め!」


「余計なことをするわね」



「カロルってベルトのどこが好きなの?」


「ん〜なんだろ〜」


「一つくらいあるわよね」


「今はあんな感じで馬鹿まるだしだけど昔は紳士でかっこよかったんだけどね〜。でも今は馬鹿だけど何事にも一生懸命で私達のこと考えてくれるし・・・そんなところかな?」


「ヒュー!!!惚気けてるね〜!」


「そんなこと言ったら雫とかエリウとかエレーナは陽翔に何も思わないの?いっつも一緒にいるのに」


「い、いや〜は、陽翔はそんな・・・・んん!!陽翔は馬鹿!」


「陽翔はただの変態よ」


「凄い言われようだ〜。エリウはどうなの?」


「私は普通に好きでござるよ」


「えっ?え!?それってどういう意味の好き!?どういう意味ーーー!!!!!」


@@@


「次回は【第25話 王宮】よ〜!!! 恋バナってやっぱり最高!」



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