表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/74

第22話 王国探検

「ふわぁ〜」


 陽翔は大きなあくびをして目を覚ました。


「お〜い。エレーナ起きろ〜って!!?お前ら何やってんだ」


「陽翔・・?おはようでござる」


「まだ寝てようよ・・・」


 目を覚ますとなぜかエリウと雫は陽翔のベッドで寝ていた。


「相変わらずね。陽翔は」


「起きたのか!てか違うから!エレーナこいつらどうにかしてくれよ」


「なんか買ってくれるならいいわよ」


「わかった。買うから頼む」


「仕方ないわね。あなたちは早く離れなさいよ!」


 そう言うとエレーナは雫とエリウの服を掴んでベッドから引きずり降ろした。


「ありがとう。よし準備してギルド行くか」


 その後雫とエリウは目を覚まし出かける準備を始めた。各々を準備が終わると陽翔達は久しぶりのギルドに向かった。


@@@


「あ!!陽翔さん!お久しぶりですね!!」


「お久しぶりです。メリアさん」


「そう言えば先日学園の理事長から連絡が来てましたよ。あの闇組織を倒したって」


「闇組織・・?あ〜!あの!!」


「そうです!彼はこのギルドでも目をつけていた非道な組織のトップの者だったそうで!」


「そうだったんでござるか!!」


「それで一応こちらが依頼達成金です!陽翔さん達は請け負ってませんでしたが倒していただいたので!」


「いいんですか?!ありがとうございます!!」


「そしたら今日はどうされますか?ご依頼の方は受けますか?」


「陽翔、さっきの約束を果たす時が来たわよ」


「わかったよ。今日はちょっと出かけようと思って!」


「そうでしたか!ではごゆっくり!!」


 陽翔達はギルドをあとにする。


「それいくら入ってるの?」


「結構重そうでござるな!!」


「えーと」


 陽翔は貰った硬貨の入った袋を見る。


銅硬貨(コッパーコイン)が50枚で銀硬貨(シルバーコイン)が60枚で・・・・!???」


「どうしたの?」


 陽翔は袋の中を見て驚いたあとそれを雫達に見せる。


「えー!??金硬貨(ゴールドコイン)が2枚も!??」


「あいつそんなに討伐達成金かったのね」


「これならしばらくは困らなさそうだな!」


「確かにね。陽翔、あそこのお店で約束を果たしてもらうわ」


「はいよ」


 陽翔はエレーナの向かうお店に一緒に着いていった。


「へぇ〜お前もこういう服買うんだな」


「私を何だと思ってるのよ」


「こ、これ!!かわいいでござる!!」


「ほんとだ!エリウに似合うんじゃない?」


 陽翔はエレーナと交わした【何かを買ってくれるなら】の為に服を探し、その後ろでは雫とエリウが異様にはしゃいでいた。


「じゃあ、これにするわ。はい。買ってきて」


「はいはい」


「陽翔ーーー!!これも買ってほしいでござる!!」


「なんでだよ。我慢しろ!!」


「ひどいぞ!!陽翔!!」


「そうよ!!可哀想よ!!」


「エレーナなんでお前までそっちなんだ」


 最初こそは拒んでいた陽翔だったが、エリウと雫とエレーナの圧に負けてしまった。


「わかったよ。早くそれ持ってきてくれ」


 陽翔はしぶしぶエレーナの服と一緒にエリウの服も買った。その後ふたたび外をぶらぶらとあるき始めた。


「結構したな・・・・・」


「また依頼受けて稼げばいいでござるよ!!」


「ならよろしく頼む」


「まさか陽翔、私達をいかがわしいところに送り出す気なのね・・・」


「なんでそうなるんだよ!!」


 陽翔は呆れたように言う。


「そんな変態な陽翔に一つ提案があるんだけど、そろそろ装備揃えた方がいいわよ」


「確かにそうだね!陽翔買おう!装備を」


「だな!買いに行くか」


 陽翔達はエレーナの提案で装備を買いに行くことになった。


「まずは武器でも買いに行きましょ」


「武器は別に良いんじゃないか?アメリアさん達から貰ったのがあるし」


「貴方達がそれでいいならいいけど。じゃあ魔服でも買いに行く?」


「魔服?」


「エリウや私が着てるようなやつよ。これは防御だったり色々な耐性が付与されている服なのよ」


「その服ってそんなに凄かったの!?」


「そんな事はいいから早く見に行きましょう」


 陽翔と雫の魔服探しが始まった。


 しばらく歩き少し大きな魔服の店に陽翔達は入った。


「いらっしゃい。ってエレーナさんじゃないですか」


「久しぶりね」


「エレーナ知り合いなの?」


「えぇ。私の魔服はここで作って貰ったのよ。ちなみにこの人はオードっていう名前よ」


「そうなのか」


「んで今日はどうされたんですか」


「実はこの二人に魔服を作ってもらいたくてね」


 すると店主は少し顔を曇らせた。


「実は魔服を作る素材がここ最近届かないんですよ。そのせいで作れないんですよ」


「それは大変でござるな」


「その素材ってどこで獲れるの?」


「魔服の素材はアモスセガ・オントラ平野に生息するスルクワームから手に入れることが出来ますが・・・」


「わかったわ。私達が獲ってくるからその代わりに無償で作りなさいよ」


「本当ですか!?ぜひ!!作らさせていただきます!!」


 (こいつ立ち回りが上手いな)と陽翔は思った。


「じゃあ、そういうことだから今から探しに行くわよ」


「今から!?」


「だってまだ昼よ?時間はまだたくさんあるんだし」


「馬車でも一時間かからないくらいだし行ってもいいと思うでござるよ!!」


「それじゃあ、行くか!」


 こうして陽翔達は魔服の素材を手に入れに行くために急遽スルクワームが生息するアモスセガ・オントラ平野に向かうことになった。





「うわ。学生が寮から出てくる時間と被ったか」


「わぁ!!後輩がたくさんでござるよ〜!!」


「お兄さん達ってカップル?」


「カ、カップルなんて恥ずかしいでござるよ」


「それだけは勘弁してくれ」


「酷いでござるよ!」


「エリウ、その子は私に言ったのよ」


「違うわよ。私に言ったのよね」


「なんでお前達も入ってきたんだよ」


「お兄さんハーレム?」


「ハ、ハーレム!?」


「あぁ〜あ。陽翔気づいて喜んじゃったわ」


「よ、喜んでない!!!!」


@@@


「次回は【第23話 アモスセガ・オントラ平野】だ。俺ってハーレムだったのか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ