ブラコン勇者に追放された兄のポーターは新しくパーティを組みました 兄成分が不足しているので戻ってきてください〈短編版〉
剣と魔法の世界では、魔王が猛威を振るっていた。特に大国のグリド王国は魔王と対抗している。
そんな中、ブラコという勇者が現れる。彼は勇者の里出身で百年に一人の逸材と呼ばれた。
容姿端麗で剣の腕が立つが、兄のイロマはポーターだが助平で弱い。幼馴染の美しい魔法使いヤンデと筋肉隆々の女僧侶のイツゥと旅立つ。
四人は名声を高めたが、イロマはナンパしまくる。苦情が多いのでブラコは大衆の面前でイロマを無能呼ばわりして追放した。
実はイロマは無力だが、いるだけでパーティの能力を底上げするのだ。ただしイロマは無能のまま。
イロマは勇者達と別れて、隣のヒンジ王国に移った。
そこの酒場で五八歳だが二十代後半にしか見えない爆乳の魔導士ソボンと、孫の戦士でピンク髪のツインテールで可憐なマゴスに誘われた。
イロマはソボンの色気に惹かれたが、マゴスはイロマに嫌悪する。
一方で勇者達は魔王軍に苦戦していた。イロマが抜けたためだが、ブラコは理解しており、試練と受け取っていた。
問題はブラコだ。彼は重度のブラコンでイロマがいないと情緒不安定になるのだ。
里でブラコは長老たちから便利な人形扱いされていたが、イロマだけが人として見ていた。
追放は兄から独り立ちするためだ。
しかしイロマ不足でブラコは苛立つ。イロマの髪の毛で作った人形で心を癒した。
そんな中、グリド王家は、売国奴の家族の捜索を命じていた。かつて外交官を務めた侯爵で人気が高い男だった。それが魔王軍に内通したとして処刑されたという。
王太子エヴィが声高々に家族も連座だと叫んでいる。イツゥは怪しむが、ブラコは無関心だ。
イロマたちは竜の住む洞窟で探索していた。イロマはマゴスを口説くが、マゴスは嫌な顔をする。ソボンは笑って過ごしていた。
三人は竜退治する。イロマの能力で力が増し、ソボンの重力魔法とマゴスの剣で倒した。その際、マゴスの服が破ける。マゴスは男で女装していたのだ。
ヤンデは使い魔でイロマを監視していた。マゴスの正体を知りブラコは嫉妬に駆られる。
実はヤンデは男でイロマが好きだ。彼は里で変態扱いされたがイロマに救われた。
ブラコはイロマに攻められたいが、ヤンデは逆に攻めたいと思っている。
イツゥは女だが心は男だ。真人間なので変人二人に悩んでいた。
ソボンは語る。自分たちはグリド王国の貴族だったが冤罪で没落した。王太子が主導で息子を処刑にした。だが問題はそれだけではない、侯爵家は大魔獣を封印しており、封印を解くには侯爵家の血筋の聖女の血が必要だという。
マゴスに女装させたのは、聖女の代用である。
マゴスは女装のせいで周りから馬鹿にされた。イロマは正体を知ったが、馬鹿にしない。本当に女装が嫌ならやめればいい。やめないのは家名のためだろうと言った。
頑張る相手を馬鹿にしないと告げ、マゴスの頬を染める。
一方でブラコたちはエヴィに誘われた。ソボンたちを捕えるためだ。ブラコたちは使い魔越しで事情を知っていた。エヴィは追放されたイロマをクズ呼ばわりする。ブラコは殺意を抱くが、ヤンデが抑えた。同行して事故死に見せかける事を提案する。
ヒンジ王国にやってきたブラコたちはソボンたちを奇襲して捕縛した。イロマは邪魔扱いされたがブラコがかばう。エヴィはイロマを夜の友にすると言った。エヴィは男色なのだ。
エヴィはグリド王国に戻り、侯爵領にある遺跡に向かう。そこに大魔獣の封印があった。エヴィは王太子だが能なしと馬鹿にされ、マゴスの父と比べられていた。
大魔獣を解放し、その力で魔王軍を討つのが彼の目的だ。いや自分を馬鹿にした者たちへの復讐が最優先である。
ところがマゴスは男で封印は解かれなかった。怒り狂ったエヴィはマゴスの腕を切る。血が落ちた途端、封印の一部が解かれ、暴走した。大魔獣の巨大な手によってエヴィは握りつぶされる。
だがエヴィは豹変した。実は既に魔王に憑依されており、エヴィを利用して大魔獣の封印を解かせた。大魔獣は魔王の身体だからだ。魔王軍は囮である。
大魔獣の手に同化して、封印を強引に破ろうとしていた。
大魔獣の手だけでも脅威だ。だがソボン曰くマゴスでも封印は可能だという。聖女云々は偽装だ。
ブラコたちは儀式を邪魔させないよう露払いした。イロマの力でブラコたちは強くなっている。ブラコとヤンデはイロマを侮辱したエヴィにうっ憤を晴らす。イツゥは筋肉の壁でイロマたちを守る。
マゴスは自分にはできないと泣くが、イロマは大丈夫と背中を支える。
意を決したマゴスによって魔王は封印された。
ソボンはヤンデに礼を言う。ソボンはヤンデの師匠だった。
グリド王国は無理な進軍で崩壊して滅んだ。ソボンたちは故郷に戻るつもりはない。
マゴスはイロマに抱きつく。自分は男だが心は女になると宣言した。
それを見てブラコとヤンデは嫉妬し、イロマを取り合う。その様子をソボンは微笑み、イツゥは苦笑いする。
六人の旅はこれからだ。
とびらの様のあらすじだけ企画、4発目です。
今回はなろう受けの作品にしました。流行りの追放物です。




